研究課題/領域番号 |
00J06290
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田島 治 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 素粒子 / ニュートリノ / ニュートリノ振動 / KamLAND(カムランド) |
研究概要 |
我々の世界は12個の素粒子というものの組合せで記述できる。その素粒子の中にはニュートリノと呼ばれるものが3種類ある(電子型、ミュー型、タウ型)。近年になってニュートリノの質量は0で無いことを示唆する現象、ニュートリノ振動が発見された。それはある種類のニュートリノが他の種類のニュートリノに時間発展と共に変化する現象である。この現象の観測から異なる種類間のニュートリノの質量差の2乗を測定することが出来る。電子型ニュートリノに対するそれは、太陽ニュートリノを観測する実験によって行われていたが、それぞれの実験の結果の範囲は6桁にも及び測定したとは言い難い。 原子炉で発生される反電子型ニュートリノの観測からその質量差を測定する実験がKamLANDである。観測時間145.1日(2002年3月4日〜2002年10月6日)の結果はニュートリノ振動によって示唆される現象(予想値>測定値)を再現した。予想値86.8個に対して、測定値54個となった。この結果は電子型ニュートリノと他のニュートリノとの質量差の2乗は約1/100,000電子ボルト2乗であると示唆する。この研究結果は2003年1月のPhysical Review Lettersに掲載された。
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