研究課題/領域番号 |
00J07469
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 早稲田大学 (2002) 東京外国語大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
栗山 保之 早稲田大学, 教育学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | イエメン / ザイド派 |
研究概要 |
今年度は特別研究員奨励費支給の最終年度にあたるため、私は「中世イエメンにおけるザイド派イマーム勢力の展開と部族統治政策に関する研究」というテーマで実施してきた本研究を、以下の論文の形でまとめることとした。論文は、第一部「イエメンにおけるザイド派イマーム政権の成立と拡大の過程」、第二部「ザイド派イマーム政権の対外関係」、第三部「ザイド派イマーム政権の租税制度」、そして第四部「ザイド派イマーム政権と中世イエメン社会」の四部から構成されている。以下、その概要をのべる。第一部では、9世紀末から12世紀後半までのイエメンにおけるザイド派イマーム政権による支配の成立と拡大について論じた。第二部では、ザイド派イマーム政権と、イエメン支配をめぐって政治的・社会的に衝突した諸勢力(カルマト派)・政権(アイユーブ朝)との対外関係について分析した。第三部では、ザイド派イマーム政権の経済・財政的側面に関して、同政権がどのようにして租税を課税し、そして徴税していたのかを考察した。第四部では、ザイド派イマーム政権下のイエメン社会に関して、その社会を構成する様々な階層に属する人びとをそれぞれ検討した。以上の考察は、ザイド派関連のアラビア語原典史料が近年になってようやく発見・出版されるようになったことから、世界的にもいまだ十分に研究されていない分野のひとつである。それゆえ、今後のイエメンあるいは南アラビアに関する歴史学研究の進展において、きわめて重要な成果であると思われる。
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