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特許制度が有効に機能するもとでの科学技術政策及び国際的技術移転

研究課題

研究課題/領域番号 00J07606
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 経済理論
研究機関一橋大学

研究代表者

高橋 秀司  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード著作権 / 知的財産権 / 中古市場 / ゲームソフト / ライセンス
研究概要

本年度初めは,昨年から継続していた販売地域制限の技術移転促進効果に関する理論的な研究を行なった。
技術ライセンスの際にライセンシーの販売地域を制限することは競争法上違法になりうるが,経済学的には技術移転を促進するので,消費者・権利者双方の利益になることが明らかになった。
5月以降は,中古ゲームソフトなどの中古著作物に対する著作権保護のあり方を理論的に検証した。ゲームソフトメーカーは中古ゲーム取引からロイヤルティを取る権利を要求している。これは中古ソフト市場の制度化という側面があり,流通業者への間接的な中古取引妨害を繰り返すより望ましい可能性がある。しかしながら,私の研究では,中古ゲームソフトからロイヤルティを企業に与えると,企業は財の価格を上昇させる誘引を持つ。結局,厚生改善するのは,企業が課すにロイヤルティが低く,中古流通量が大きくなる場合に限られることが分かった。つまり,中古ソフトへの著作権保護を認めるとしても,「政府は何らかの形で」ロイヤルティが高率にならないようにする必要があるのである。このような現実的な結論以外には経済理論固有の技法的な貢献として,財に対する選好の弱い消費者が中古品を利用するような市場において,中古取引が行なわれるための前提条件を整理して示した。この研究はCopyright Protection on the Second-hand Game Softwareという論文として完成しており現在発表の為の準備を行っている。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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