研究課題/領域番号 |
00J08575
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山森 美穂 東京大学, 気候システム研究センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 中間規模波動 / 対流圏界面 / 総観規模波動 / 準地衡ポテンシャル渦度 |
研究概要 |
中間規模波動の活動度の源に関する論文が、米国気象学会誌Monthly Weather Reviewに印刷公表された。中間規模波動の励起源として、総観規模波動の非線形過程に着目した解析を行った。ヨーロッパ中期予報センターの全球再解析データ(1979〜1993年)および現業全球客観解析データ(1994〜1999年)を用いて、準地衡ポテンシャル渦度の擾乱成分を記述する方程式の各項を評価した。ここで、中間規模波動の時間スケール以下の成分を擾乱、それ以外を背景場と定義した。この定義では、総観規模波動は背景場に含まれる。その結果、背景場の非線形相互作用で生成される擾乱成分の水平スケールは、中間規模波動のスケールと同程度(1500〜2500km)のものが最も顕著であった。このようにして生成された擾乱が、背景場の準地衡ポテンシャル渦度勾配の局在する領域上で波を誘起し、この波が長時間持続することで、準地衡ポテンシャル渦度勾配勾配局在領域上に中間規模波動が遍在している状況になっていることが示唆された。この結果は日本気象学会春季大会で発表された。 また、東京大学海洋研究所研究船白鳳丸の研究航海で行われた、ラジオゾンデ南北スキャン観測のデータを用いて、南太平洋亜熱帯および中緯度域上空の上部対流圏・下部成層圏域での擾乱の特性について調べた。対流圏界面上の負のポテンシャル渦度アノマリーとして認識される切離低気圧が、この領域の大気重力波重要な励起源であることが示された。この結果は、日本気象学会秋季大会、米国気象学会中層大気会議、および成層圏変動と気候に関する国際シンポジウムで発表された。
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