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CP-263,114の不斉全合成

研究課題

研究課題/領域番号 00J09858
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 化学系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

伊東 哲志  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCP-263,114 / チオエステル / カップリング反応 / 無水マレイン酸 / 全合成
研究概要

今年度は、パラジウム触媒を用いたカップリング反応により上部側鎖の構築を行い、CP-263,114の全合成を達成するとともに、誘導体の合成を行った。まず、γ-ラクトンアセタール体の1級アルコールの酸化について検討した結果、Jones酸化を用いた場合のみ生じたカルボン酸のα位のエピマー化を伴うことなく、望みとするカルボン酸を合成することができた。続いて、オギザリルクロリドを用いて酸塩化物とした後、イミダゾール存在下エタンチオールを作用させることによりチオエステルを合成した。得られたチオエステルに対し触媒量のPdCl_2(PPh_3)_2及び過剰量の3-pentenylzinc iodideを作用させたところ、カップリング反応が速やかに進行し、望みとするケトンが良好な収率で得られた。最後に、t-ブチル基をギ酸処理により除去して、CP-263,114の全合成を完了した。また、カップリング反応の際にethylzinc iodideを用いることにより、CP-263,114の誘導体の合成も達成した。
さらに、無水マレイン酸部位の構築に関して、新規な方法を開発することができた。まず、Diesl-Alder反応成績体に対し、チオグリコール酸アリルのリチウム塩を作用させてチオエステルとした後、DBUで処理してチオラクトンを構築した。次に、アリル基を除去した後に、得られたヒドロキシカルボン酸を無水酢酸中で加熱することにより、チオブテノライドを合成することができた。このものを、シロキシチオフェンを経て2段階で酸化することにより無水チオマレイン酸へと変換することができた。最後に、水酸化リチウムを作用させることにより無水マレイン酸部位の構築に成功した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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