研究課題/領域番号 |
00J10229
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
二階堂 雅人 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科・生体システム専攻, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アフリカ大陸 / SINE / 哺乳類 / 大陸移動 / 分子系統分類 |
研究概要 |
本年度においては、ゾウ、ジュゴン、ハイラックス、キンモグラ、テンレツク、ツチブタ、ハネジネズミのゲノムに特異的に分布するSINE配列の単離に成功した。これらのグループは独立した6個の目を含んでおり、形態学的研究からはそれらの単系統性を示唆する様なデータは得られていない.しかし近年の分子系統学的解析からは、これらのグループが単系統群を形成する可能性も示唆されており、おそらく今から8000万年ほど前にゴンドワナ大陸から分離・孤立したアフリカ大陸において、1つの共通祖先から独立に進化を遂げた哺乳類群なのではないかと予想されていた。この新規SINEの発見はハイラックスゲノムの網羅的探索によってなされたものであり、その後にこのSINE配列を指標にしてPCRプライマーを設計し、他の哺乳類中におけるこのSINEの分布を確認した所、これらのグループに特異的に分布することかわかった。本研究は哺乳類の伝統的分類体系における大きな矛盾点を明らかにしたと共に、大陸移動と哺乳類の進化が密接に関与していることを示した重要なものであると考えている。この結果は現在Molecular Biology and Evolution誌において印刷中である。 また本研究に附随してアフリカを起源とする哺乳類のミトコンドリア全長配列を用いた包括的系統解析をおこない、それらの単系統性に加えて、その内部系統に関しても詳細に解析した。その結果はGenes and Genetic System誌およびMdecular Phylogenetics and Evolution誌において現在印刷中である。
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