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都市空間構成の認知と行動のプロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 00J10501
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関大阪工業大学 (2002)
京都工芸繊維大学 (2000-2001)

研究代表者

西應 浩司  大阪工業大学, 工学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード優位脳 / わかりやすさ / 認知地図 / シミュレーション / 空間知覚特性 / 空間的変化 / サイン / シークエンス
研究概要

1.空間の変化が空間的サインとして機能し、レジビリティに貢献しうる可能性について検討するために基本的な形態が同一の実在街路を歩行する実験を行い、そこに存在する空地等の空間の有無による人間の行動の変化を比較する実験から得た認知地図のデータ解析を行った。
結果、空地はその種類や配置によって認知のタイプが異なり、視覚行動が少ないものが存在することが分かった。視覚行動の多い、付属的サインに近い性質を持つと考えられるものと、視覚行動の少ない、歩行によって展開する空間の変化が目印となるという、いわば空間構造を捉えるような環境視に近い認識タイプの空地である。これら空地の性質を踏まえた上で、的確な配置を検討することは、格子状街路を多く含む都市の構造を大きく変更せずに、アメニティとレジビリティを同時に満たす計画に有効な方法になることが分かった。
2.CGによる迷路探査によるラテラリティと空間認知能力との関連を探ることを目的とした実験を行い、認知地図のデータ解析を行った。結果、右脳優位型は不規則に曲がった街路において、経路角度、直線距離、直線角度が左脳優位型より誤差が小さい。アンケートの結果でも「道路の幅」と「分岐」の利用が高かった。これは空間の変化を読み取り目印とする右脳優位型には様々に変化する不規則に曲がった街路のCornerは目印として利用し易かったことを示し、直線角度の正確さは、Cornerごとに異なる経路角度の情報を関連づけて認識していた可能性を示している。右脳優位型の被験者は視覚のみの案内で、そのレジビリティを理解できる属性であり、CADの援用による設計に適した特性を備えていると考えられる。左脳優位型の被験者は不規則に曲がった街路での距離の把握が非常に困難になると予想されるので、CADの援用による設計にあたっては、正しい認識を得るための補正が必要であることが分かった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮岸幸正, 西應浩司: "認知地図からみた格子状街路における空間的変化の連続的認識-街路における空間的変化の連続的認識とその特質その2-"日本建築学会計画系論文集. 563. 205-212 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 西應浩司: "左脳優位型と右脳優位型の認知地図の比較-人間の空間知覚特性から見た街路空間計画その2"日本建築学会計画系論文集. 566(掲載予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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