研究課題/領域番号 |
00J60102
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
千葉 章太 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ホヤ / 突然変異体 / トランスポゾン / ENU |
研究概要 |
研究を開始した当初は、カタユウレイボヤのゲノムの情報はほとんど解っておらず、ENU等の点突然変異によって作製した変異体はその性質の解析が非常に困難であることが想像されていた。しかし、近年のCionaゲノムの情報量から、ENU処理などランダムな遺伝子破壊によって作成した変異ホヤでも、原因遺伝子の単離は困難であったとしても、その他の特性については、以前より遙かに多くのことが理解できうるようになってきた。そこで、本年度は米国UCサンタバーバラ校William C.Smith氏の研究室と共同研究でカタユウレイボヤを用いてENU処理による突然変異体の作製を試みた。ENU処理を施したホヤの中から約500匹のホヤについてスクリーニングを行い、約10個体の変異体候補を選抜することができた。変異体株として固定するためにはもう1世代必要なので、現在これら変異体候補はさらに交雑を行い、変異体株としての固定を目指しつつ、それらの変異体についての解析の準備を進めているところである。今回、単離できた変異体のひとつに、以前NakataniらによってCiona Savignyiから単離されたchmとその表現型が酷似した変異体候補が選抜された。この変異体候補とchmを異種間で交雑させた結果、この変異体候補はchm変異体の原因遺伝子を相補しうる変異体であることが解った。また、これ以外にも未発表であるがカタユウレイボヤで単離されている変異体を相補する変異体を選抜することが出来ている。また新規の表現型と思われる変異体候補も単離されており、それらの解析の準備を進めている。 トランスポゾン系の確立は、所属研究室の笹倉靖徳らとの共同研究により、Tcl/mariner superfamilyの一つであるMinosがカタユウレイボヤ内で活性を示すことを示し、その結果は現在論文として発表予定である。
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