研究課題/領域番号 |
01010049
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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研究分担者 |
三好 勇夫 高知医科大学, 教授 (30033088)
山口 一成 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20128325)
荒木 弘一 琉球大学, 医学部, 助教授 (40040604)
出雲 周二 鹿児島大学, 医学部, 助手 (30143811)
上平 憲 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (80108290)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1989年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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キーワード | HTLV-I / ATL / HAM / HTLV-Iキャリア |
研究概要 |
成人T細胞白血病(ATL)はレトロウィルスHTLVーI感染によっておこる疾患で、九州・沖縄その他に多数存在する。多発地域ではHTLVーIキャリアが多数存在する。キャリアの一部が数十年という長い潜伏期間を経て発症することからウィルス感染以外に多くの因子が発症に関与すると考えられる。またキャリアにはATL以外にも種々の疾患が合併するが、その病態を把握し、合併の機序を解明したい。本研究はキャリアの追跡を基本とし、HTLVーI感染症の自然史の詳細の解明を目的とする。 本年度のまとめとして、1)ATL多発地域の研究者は各々追跡対象地域を設定し継続調査を続けており、すでにいくつかの成果があがっている。徳留はキャリアの中でのATLのリスクは男で65/10^5、女で35/10^5と計算している。2)HTLVーI関連脊髄症(HAM)の研究も進行しており、園田はATLとHAMの発症の違いは感染個体の免疫反応の差HLAのタイプの違いによるものと結論している。3)ATL発症モデルの統計学的解析にシステム分析の方法論を導入し、HTLVーI感染、ATL発症に関する自然歴を推計し、ATL患者の将来を予測している(小熊)。4)ATL、HAM以外の疾患でのHTLVーI感染の関わりについて検討した(上平、出雲、荒木)。5)HTLVーIの世界的拡がりについての研究は、山口(メキシコ)、田島(中南米)、三好(ソ連)らにより進められている。メキシコを含む中南米に確実にATL、HAM/TSP、HTLVーIキャリアは存在する。
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