研究課題/領域番号 |
01010056
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
今西 二郎 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40112510)
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研究分担者 |
西川 克三 金沢医科大学, 医学部, 教授 (10029960)
武田 健 昭和大学, 医学部, 助教授 (80054013)
宮崎 香 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助教授 (70112068)
田中 亮 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90094383)
鈴木 不二男 大阪大学, 歯学部, 教授 (40028717)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
1989年度: 18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
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キーワード | 非免疫系 / 抗腫瘍性因子 / TDF / EGI / NGIF / CATF / EGF / F-DIF |
研究概要 |
昭和62年度に発足した本研究班も3年目に入り、一応のまとめができるようになった。すなわち、それぞれの因子について、ほぼ物理化学的性状を決定できたこと。もう1つは、生物学的作用もある程度明らかになったことである。以下、それぞれの抗腫瘍性因子について述べていく。1.腫瘍変性因子については、分子量、等電点などの物理化学的性質を決定できた。また、無血清培養下での産生を検討した。2.神経芽腫細胞増殖抑制因子については、高度精製が可能になった。同時にグリア細胞増殖抑制因子も分離された。3.軟骨由来抗腫瘍因子については、高度精製が可能となり、またこの因子の作用機序として血管内皮細胞の増殖抑制によることが明らかになった。4.昆虫体液中の腫瘍阻害因子については、センチニクバエの幼虫より、200kdaのタンパク質が見い出された。この物質は、蛹化に関係していることがわかった。また、この物質に対するモノクローナル抗体も作成できた。5.腫瘍由来増殖因子に対するモノクローナル抗体については、今回basic FGFに対するものを作成することができた。このモノクローナル抗体の特徴は、b FGF活性を中和することができることである。6.線維芽細胞由来のヒト骨髄性白血病細胞を分化する因子については、インターロイキン6と同じアミノ酸配列をとっていることが明らかになった。この物質と他のサイテカインとの相互作用について検討された。7.新生期脳由来抗癌因子については、高度の精製が進み、単一の物質として分離できた。また、この物質のアミノ酸配列の1部が決定され、全くの新規物質であることが確認された。8.腫瘍退縮因子については、作用機作として、血管の内皮細胞の増殖を抑制することによることが明らかになった。9.ブタ脾臓中の増殖阻害因子については、2.5万の分子量で、TGFーβとは異なる物質であることが明らかになった。
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