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ヒトパピローマウイルスと膀胱癌との関連

研究課題

研究課題/領域番号 01015015
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

北村 唯一  東京大学, 医学部, 講師 (70010551)

研究分担者 余郷 嘉明  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60092376)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード膀胱腫瘍 / ヒト・パピローマウイルス / HPV16型ゲノム
研究概要

〔成果〕Southernハイブリダイゼーションにより、40歳女性の膀胱移行上皮内癌の1例に、HPV16型ゲノムを検出した。二次元アガロースゲル電気泳動法により、このHPV16型ゲノムはhost cell DNAにintegrateされておらず、該内にepisomeとして存在することが明らかとなった。この膀胱癌は特徴的な膀胱鏡所見を呈した。即ち、表面が白色ビロード状で極く軽度の隆起を有する扁平な病変が、膀胱頸部より膀胱左側壁にかけて広範囲に認められた。この様な膀胱鏡所見は一般の膀胱腫瘍では認められない。
比較的よくみられる乳頭状移行上皮癌30例、扁平上皮癌1例、腺癌1例、浸潤移行上皮癌3例においては、HPV2、4、6、11、16、18型のうちの如何なる型も検出されなかった。
〔所見〕以上の結果より、我々が発見したHPV16型ゲノムが存在した膀胱腫瘍は非常に稀であり、一般の乳頭状移行上皮癌、扁平上皮癌、腺癌、浸潤移行上皮癌にはHPVゲノムは存在しないと考えられた。しかしながら、今回プローブとして使用したHPV2、4、6、11、16、18型以外にも約50種類の型が知られているので、あるいは今回のプローブでは検出不能であったかもしれない。今後、プローブの種類をさらに増やして、膀胱移行上皮内癌を中心として、一般膀胱腫瘍についても更に症例を重ねて検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitamura,T.Yogo,Y.,Ueki,T.Murakami,T.and Aso,Y.: "Presence of human papillomavirus type 16 genome in bladder carcinoma in situ of a patient with mild immunodeficiency" Cancer Res.48. 7207-7211 (1988)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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