研究課題/領域番号 |
01015017
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 純夫 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60162848)
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研究分担者 |
木原 文子 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (40177902)
余郷 嘉明 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60092376)
山口 宣生 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90012723)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | SV40 / アデノウイルス / Rb遺伝子 / エピトープタグ / 核局在性 / cDNAライブラリー |
研究概要 |
1.発現量の少ない細胞遺伝子の中で網膜芽細胞腫感受性遺伝子(Rb遺伝子)の発現がSV40によるトランスホーメーションまたは感染のみならず、アデノウイルスによるトランスホーメーションや感染により上昇することが明らかになった。ただし、既に癌化した細胞のHeLaやKBではアデノウイルス感染によるRb遺伝子発現の上昇が見られない。これはすでに発現量の高いためと考えられる。 2.様々な核局在性蛋白質のcDNAを得る目的で、タグ付きcDNAライブラリー用ベクターを開発した。このベクターを用いてcDNAライブラリーを作ると一定の割合で、細胞にトランスフェクトしたとき、タグとしたSV40T抗原N末部分とcDNA由来の部分が結合したキメラ蛋白質を発現することのできるクローンが得られる。タグはモノクローン抗体PAb419で認識できる。cDNA由来の部分に核局在性のシグナルがあるとキメラ蛋白質も核局在性を示すことが期待される。実際、サル腎細胞CV1よりのmRNAを用いてcDNAライブラリーを作製し、細胞にトランスフェクトし、キメラ蛋白質の細胞内局在をPAb419を用いた蛍光抗体法で検討したところ、約30クローンに1つがキメラ蛋白質を作っており、キメラ蛋白質の内約4分の1のものが核局在性を示した。核局在性を示したクローンのcDNA部分につき、一次構造の決定等を行っている。タグをT抗原N末部分からCD4抗原N末部分へと変えることにより、膜局在性を示すクローンを分離可能なベクターを作ることができると期待されるので、検討中である。
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