研究課題/領域番号 |
01015036
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
斎藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)
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研究分担者 |
谷本 光音 名古屋大学, 医学部, 医員
森下 剛久 名古屋大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 治療抵抗性遺伝子 / 白血病細胞株 / 可溶化膜成分 / cDNAスクリーニング / 遺伝子単離 |
研究概要 |
申請書にある研究実施計画に基づき下記の実験を行った。 1.治療抵抗性白血病細胞の分離 当教室では樹立された白血病細胞培養株KNM1,NOMO1,NCO2および既樹立株HLー60、KG1を用いて、いわゆる多剤耐性株に対しても薬剤感受性を有する薬剤(VPー16、NCS、Bleomycin)とアルキル化剤(Busulfan Procarbazine.CY)に対するIC_<50>値を、薬剤1時間曝露にて求めた。これらの値の1/10濃度を用いて細胞可溶化膜成分を得た。 2.治療抵抗性遺伝子産物の同定 薬剤曝露前後の可溶化膜成分を還元・非還元下に8〜12%ポリアクリアミド電気泳動後蛋白染色し泳動パターンを観察した。この結果、一部の細胞株では薬剤曝露後に時間依存性に増加する膜成分が存在することが明らかになった。 3.治療抵抗性遺伝子のクローニング 薬剤曝露後の細胞よりmRNAを抽出し、曝露前のcDNAをフィルター固定し、その上でハイブリッド選択法を行った後cDNAを合成した。得られたcDNAクローンの特異性をNorthern法にて確認したが、現在の所、曝露後の細胞株に特異的なcDNAクローンは得られていない。 4.治療抵抗性遺伝子産物に対する抗体作製 一次元蛋白泳動により認められる薬剤曝露後に増強する膜成分に関しては、今後、二次元蛋白泳動にて解析を行うと共に、各種レクチンカラムを用いた精製を行い抵体をプローブとしたcDNAスクリーニングを行う予定である。
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