• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞間認識機構とがん特性

研究課題

研究課題/領域番号 01015043
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

竹市 雅俊  京都大学, 理学部, 教授 (00025454)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1989年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
キーワードカドヘリン / 遺伝子 / 遺伝子プロモーター / 遺伝子エンハンサー / 転移 / src / 侵潤
研究概要

偏平上皮がんで発現されるP型カドヘリンの遺伝子をcDNAをプローとしてクローニングした。その結果、遺伝子上流10Kbpを含む遺伝子全長のクローニングに成功した。次に、P型カドヘリン遺伝子の上流域を翻訳開始点の直前でCAT構造遺伝子に連結し、P型カドヘリンを発現している細胞および発現していない細胞に導入してCAT活性を測定し、この遺伝子のプロモーター活性を調べた。その結果、P型カドヘリンを発現する細胞でのみ活性がみられ、遺伝子上流中に細胞タイプ特異的な発現を支配する領域があるものと考えられた。また、翻訳開始点の270bp上流からCATに連結したときは、非翻訳領域を500bp以上含むにもかかわらず、同様のDNA構築でも全く活性が検出できず、翻訳開始点の近傍は転写に必須のようである。一方、遺伝子上流域のみで一応の特異的発現はみられたが、その発現量は非常に弱く、生体内の状態を反映するには不十分のように思われた。そこで、カドヘリンに特徴的な長いイントロンに着目してエンハンサー活性を調べた。前述のP型カドヘリン遺伝子上流を含むDNAのCAT遺伝子下流に、P型カドヘリン第一イントロンから16Kbpを切り出して6Kbpと10Kbpの2つのDNA断片に分けて、それぞれ順逆両方面に挿入した。その結果、イントロンのそれぞれの断片について、挿入方向と無関係に数倍から数十倍のCAT活性の増強がみられた。すなわちイントロンには、エンハンサーの活性が備えられていると言える。
また、3Y1細胞を用い、srcによるトランスフォーメイションによりカドヘリンの発現が低下することなどを見いだした。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takeichi,M.,Matsunaga,M.: "Cadherin-mediated specific cell adhesion and animal morphogenesis." In“Cellular Basis of Morphogenisis,Ciba Fundation Symposium 144"John Wiley&Sons.Chichester. 243-254 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Miyatani,S.,Takeichi,M.: "Neural Cadherin:Role in selective cell-cell adhesion" Science. 245. 631-635 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Nagafuchi,A.,Takeichi,M.: "Transmenbrane control of Cadherin-mediated cell adhesion:A94kd.Protein functionally associated with a specific region of the cytroplasmic domain of E-cadherin." Cell Regulation. 1. 37-44 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Takeichi,M.,Matsunaga,M.: "Cadherin-mediated cell sorting and axonal guidance" In“The Assembly of the Nervous.System,ed.Landmesser,L.T.",Alan R.Liss.Inc.New York. 129-136 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Takeichi,M.: "Cadherins:A molecular family important in Selective cell-cell adhesion." Annu.Rev.Biochem.59. 237-252 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Nose,A.,Takeichi,M.: "Localization of specificity determining sites in Cadherin adhesion molecules." Cell. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi