研究課題/領域番号 |
01015058
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
品川 日出夫 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (40029799)
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研究分担者 |
雨村 光子 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (80159467)
牧野 耕三 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (20181620)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | DNA損傷 / 突然変異 / 放射線 / 発癌 / recA / umuDC遺伝子 / ruvAB遺伝子 |
研究概要 |
放射線や発癌物質によるDNA損傷の修復と突然変異の誘起に関与する遺伝子umuD、CおよびruvA、Bの機能を研究して、以下の成果を得た。 1.ruvBはDNAの組換え修復に関与していることがしられていたが、それとオペロンを形成しているruvAもDNA修復に関与していることを証明した。 2,X線照射によって、umuD、C依存性と、ruvA、B依存性2種類のpremutagenic lesionができることを証明した。 3.大腸菌でRuvBタンパクの多量生産株を作成し、精製した。RuvBはATPとADPに結合する性質をもち、弱いATP分解活性をしめした。同様にRuvAタンパクも精製し、RuvAは単鎖および二重鎖DNAと結合する性質があることを明らかにした。DNAと結合したRuvAはRuvBのもつATPase活性を促進することを証明した。 4.細胞がDNAに損傷を受けると、RecAタンパクが活性化されて、UmuDおよびMucAタンパクのproteolytic processingを促進して、突然変異誘起の反応に関与する活性型に変えることを証明した。 5.T7ファージの系を利用して、UmuDとUmuCタンパクおよびこれらのアナログであるMucAとMucBタンパクを大腸菌で多量生産することに成功した。UmuDおよびMucAタンパクを精製することができた。現在UmuCとMucBタンパクの精製を試みている。
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