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非A非B型ウィルス肝炎特異抗原遺伝子の活性化とそれに伴う肝細胞変化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01015109
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関関西医科大学

研究代表者

喜多村 直実  関西医科大学, 医学部, 教授 (80107424)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1989年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワード非A非B型ウイルス肝炎特異抗原 / 遺伝子の活性化 / インターフェロン
研究概要

ヒトおよびチンパンジーに非A非B型肝炎ウイルスが感染すると、肝臓にある特異抗原の出現が認められる。この特異抗原の出現はその遺伝子が活性化することにより起こる。本研究では、遺伝子の活性化の機構を明らかにすることを目的として遺伝子の解析を行った。ヒトおよびチンパンジーの遺伝子ライブラリーを、すでに得られているチンパンジーのcDNAをプローブに用いてスクリーニングし、それぞれの対応する遺伝子クローンを単離した。ヒト遺伝子については、遺伝子全体の構造を、またチンパンジー遺伝子については、特にプロモーター領域を含む5'側の構造を解析した。その結果、ヒトの遺伝子は9個のエクソンから成り、全体で約14Kbの大きさであることが明らかになった。また活性化に関与すると考えられる5'上流プロモーター領域の構造をヒトとチンパンジーで比較したところ、約150baseにわたり両遺伝子で構造が完全に一致した。さらにその領域内に、インターフェロンによって活性化される遺伝子群に共通の配列であるいわゆるinterferon stimulated response element(ISRE)が存在することが見出された。従って本特異抗原遺伝子は、インターフェロンによって誘導される遺伝子の1つであると考えられる。
以上の結果から、本特異抗原はインターフェロンのウイルス増殖抑制作用において役割を果たす蛋白質である可能性が示唆され、今まで全く不明であった機能が明らかにされつつある。今後は遺伝子の活性化の機構に関しては、ISREに作用する細胞内制御因子の解析が必要であり、また機能に関しては、遺伝子の活性化に伴う特異抗原の肝細胞への出現とウイルス増殖抑制との関係を明らかにしていく必要がある。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitamura,N. et al.: "MOLECULAR CLONING AND SEQUENCE ANALYSIS OF cDNA FOR HUMAN HEPATOCYTE GROWTH FACTOR" BIOCHEM.BIOPHYS.RES.COMMUN.163. 967-973 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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