研究課題/領域番号 |
01041023
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
家 正則 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (30111446)
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研究分担者 |
田中 済 東京大学, 理学部, 助手 (20011570)
関口 真木 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (40216528)
中桐 正夫 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助手 (00124678)
安藤 裕康 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (90111559)
成相 恭二 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50012844)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 大型望遠鏡 / 鏡材鋳造 / 鏡面光学研磨 / 能動光学望遠鏡 / 光干渉技術 / 地盤・地勢調査 / 観測装置 |
研究概要 |
ハワイ島マウナケア山頂(4200m)に建設を計画中の口径7.5m大型光学赤外線望遠鏡及びその観測装置計画に関連する世界の最先端技術の現状を調査し、その結果を参考にして開発研究を進めた。またJNLT建設予定地の現地調査を行った。 1.建設予定地については、現地の測量及び地盤調査を行い、地盤の剛性を実測した。これらの測定資料は重量構造物でありながら精密装置である大型望遠鏡を支える基礎構造の設計に活用した。 2.建設のための法的手続き、手順について現地調査を行い、具体計画を作成した。 3.大型ガラス鏡の鋳造方法について調査を行った結果、7.5m径の鏡材の製造が充分可能であることが確認された。ガラス鏡に代えて金属鏡の製造技術にも進展があり、今後注目する必要があることが判明した。 4.大型鏡の研磨方法について調査を行った結果、これも実行可能であることを確認した。 5.JNLTの新技術の目玉となる能動光学方式について、その開発成果をとりまとめ、国立天文台と別個に開発を進めている欧州南天天文台(ESO)の現状を現地調査し、技術情報の交換を行った。 6.望遠鏡の追尾制御技術について調査を行い、JNLTの高精度制御が可能であることを確認した。 7.光干渉技術について、光位相変動補償技術の現状を調査し、JNLTの光干渉計の概念設計に活用した。 8.微光天体分光器、近赤外線分光カメラ、波面補償光学系など最新の観測装置開発の現状を調査し、JNLTの観測装置を更新する資料とした。 9.マウナケア、ラパルマ、ラ・シヤの三つの最先端国際天文台を調査し、その施設、運用状況、建設過程などを調査した。これらの資料はJNLT計画で建設予定の施設及びそのスケジュ-ルの最適化のために活用した。 10.風圧分布の実測値をもとに鏡に対する風圧の影響を評価した。 11.ド-ムの熱設計及び外気との換気法について、最新の天文台の動向を調査し、これをもとにJNLTド-ム設計を修正した。
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