研究課題/領域番号 |
01041087
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
尚樹 啓太郎 東海大学, 文学部, 教授 (60055712)
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研究分担者 |
禿 仁志 東海大学, 文学部, 助教授 (10186009)
近藤 英夫 東海大学, 文学部, 助教授 (70119676)
藤 盛美郎 東海大学, 文学部, 助教授 (70056208)
関根 孝夫 東海大学, 文学部, 教授 (70119684)
鈴木 八司 東海大学, 文学部, 教授 (10055692)
KIMPARA Yasuo Faculty of Letters, Tokai University Asociate Professor
SHINOZAKI Mitsuo Faculty of Letters, Tokai University Asociate Professor
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1989年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | デャドヴォ / トラキア青銅器時代 / トラキア先史遺跡 / トラキア古代史 / トラキア中世史 / トラキア史 |
研究概要 |
当研究の目的は、先史から中世にいたるトラキアの歴史的位置を明白にすることである。そのため、東海大学隊は1983年以来、ブルガリア隊・オランダ隊と協力して、ブルガリア国スリヴェン県デャドヴォ遺跡の発掘調査を行い、また同時に関連するトラキア先史遺跡の分布調査、中世にいたるトラキア史の研究などを実施している。1989年度の調査もその継続である。 東海大学隊のデャドヴォ遺跡発掘調査担当部分は、遺跡中央北側のJ〜N/23〜25の14グリッド分、350m^2であるが、1989年度は各区平均15cmほど掘り上げ、竈址9、ピスト3、牛頭を粘土で固定した浅いピット1、中世ピット1を検出し、精査した。中世ピットを除く他の諸遺構は、すべて中期青銅器時代のものである。また今年は中央セクション壁東面の土堆積図を作成し、炭素化合物調査のための断片を収集し、凧による遺跡の写真撮影も試みた。竈を中心とする個別の遺構の調査例は増大したが、個別遺構を組み合わせて、住居単位で集落構造を把握する作業は、次年度以降に残されている。 関連するトラキア先史遺跡の分布調査については、デャドヴォ周辺の33箇所を調査し、ブルガリア側の協力をえて作成する遺跡地図の資料を充実させることができた。 トラキア史研究の部門ではプロヴディフ、スタラ=ザゴラ、プリスカ、カザンルック、シプカ、トゥルノヴォ、シュ-メン、マダラ、カピレ、プリスカ、プレスラフの諸史跡を訪ね、関連遺物の見学、関係者との懇談を行って、研究上の参考にすることができた。
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