研究課題/領域番号 |
01042002
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | がん調査 |
研究機関 | 愛知県がんセンター (1990-1991) 名古屋大学 (1989) |
研究代表者 |
富永 祐民 (1990-1991) 愛知県がんセンター, 研究所, 所長 (30124530)
青木 国雄 (1989) 名古屋大, 医, 教授
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研究分担者 |
佐々木 隆一郎 名古屋大学, 医学部・予防医学教室, 教授 (80131241)
清水 弘之 岐阜大学, 医学部・公衆衛生学教室, 教授 (90073139)
吉村 健清 産業医科大学, 臨床疫学教室, 教授 (20037435)
山口 宣生 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90012723)
藤木 博太 国立がんセンター, 研究郎・がん予防研究部, 所長 (60124426)
豊島 久真男 大阪大学, 微生物病研究所, 所長 (90029760)
高山 昭三 国立がんセンター, 研究所, 所長 (00085630)
黒木 登志夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (90006073)
北川 知行 癌研究会癌研究所, 病理部, 副所長 (50085619)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1991年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1990年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1989年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | がん / インド / インドネシア / チリ / 米国 / フィリピン / タイ / パキスタン / 疫学 / チリ- |
研究概要 |
本研究班は文部省国際学術研究がん特別調査関係の研究を効果的に、且つ円滑に実施するために、以下の研究及び活動を行った。 1)計画研究課題の企画と選定 「計画研究」は特に重要で、成果が期待できる研究課題とし、本研究班において北米、ヨ-ロッパなどのがん研究先進国との研究交流2課題を含めて7課題の計画研究を企画、選定した。また、計画研究の実施可能性、相手国の受け入れ体制、基礎的な情報の収集のために、必要に応じて予備調査を実施した。計画調査はいずれも順調に進んでおり、優れた研究成果をあげつつある。 2)予備調査の企画、選定、実施 本研究班においては計画研究の企画、選定に先立ち、相手国の受け入れ体制、研究の実施可能性、期待される成果、基礎的情報の収集のために予備調査を実施している。「予備調査」は通常2年度にわたって行っている。第1年目には相手国の受け入れ体制、研究の実施可能性及び基礎的情報を収集し、研究の実施が可能であり、且つ研究成果が期待できることがわかれば、2年目に本調査の研究計画の申請をすると共に、再度予備調査を行い、研究方法などについてさらに具体的な打ち合わせ、準備を行っている。 平成元年度には4件の予備調査を行い、その内2課題(タイ国北部の肝吸虫と肝臓がんの病理学的研究、オ-ストラリアの海洋天然物由来のがん抑制物質についての研究)は平成2年度から計画調査に発展した。残りの2課題の内1課題(インドにおけるリンパ・造血器腫瘍及びその他のがん)は予備調査を継続することとし、他の1課題(米国、ハワイ在住日系人のがんの疫学的研究)については研究費の制約から実施困難と判定され、本調査に発展しなかった。 平成2年度には前年度から継続の予備調査を1課題(インド南部・マドラスの胃がんの疫学的研究)実施すると共に、新たに3課題の予備調査を行った(米国・ロサンゼルス在住日系人と白人の食生活などの環境因子の比較、東南アジアの野生マウスの発がんウイルス抵抗遺伝子の研究、チリの胆道がんの疫学的・病理学的研究)。 平成3年度には平成2年度に実施した4課題の予備調査を引き続き実施し、本調査に向けて具体的な研究計画の作成、準備、打ち合わせを行った。 平成4年度には3課題の予備調査を企画、選定した(ガテマラ・コスタリカ・コロンビアなどの中南米諸国の胃がんの疫学的研究、中国のアオコによる水質汚染と肝臓がんに関する研究、中国の天然鉱物繊維による汚染と肺がんに関する研究)。 3)班長会議の開催 毎年1回、年度末頃に班長会議を開催し、研究の進捗状況及び成果の発表、研究実施上の問題点の討議、情報交換などを行った。 主な問題点としては特に開発途上国においては研究備品が不足しており、研究の実施に支障があること、現地での研究費の支払方法、事務手続きに問題があることなどがあげられた。 4)公開シンポジュウムの開催 毎年1回、年度末頃に班長会議の開催に併せて公開シンポュジュウムを開催し、がん特別調査で得られた重要な成果を順次発表した。平成元年度の第5回シンポジュウムから平成3年度の第7回シンポジュウムにおいては毎回代表的な研究課題五件を選定した。 5)がん特別調査ニュ-スレタ-の発刊 がん特別調査関係の研究班及びその他の関連研究グル-プ(支部省がん特別研究、重点領域バイオがん、国際学術研究総括班など)との情報交換を密にするために、平成2年度からがん特別調査ニュ-スレタ-を発刊した。平成2年度には2号発刊し、平成3年度には3号発刊した。 6)がん特別調査8年間の歩と今後の課題についてのまとめの作成 平成3年6月に開催された国際学術研究総括班会議において、がん特別調査の8年間の歩と概要を報告したので、これを基にしてがん特別調査の位置づけ(対がん10カ年総合戦略研究事業の一環)、特徴、研究課題、調査国、研究者などをまとめて、平成3年1月発行のがん特別調査ニュ-スレタ-No.4に掲載した。
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