研究課題/領域番号 |
01044027
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
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研究分担者 |
別府 輝彦 東京大学, 農, 教授 (80011873)
山田 康之 京都大学, 農, 教授 (50026415)
松原 謙一 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (20037394)
原田 宏 筑波大学, 生物, 教授 (90015991)
軽部 征夫 東京大学, 先端研, 教授 (50089827)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | バイオサイエンス / バイオテクノロジ- / 物質生産 / 動物細胞 / 遺伝子工学 / 細胞工学 |
研究概要 |
本研究の成果は、次の3つに大別できる。 1.動物の細胞を用いた有用物質の生産に関する日米ワ-クシヨップ:昭和59年の森ーブロックNSF長官との間で合意に達している日米科学技術協力事業の一環として、行なわれている研究協力の第3回目であり、1990・3・2ー4、ハワイ大学 イ-スト・ウエストセンタ-で開催された。日米双方から12名ずつの参加者が、(1)新しい発現ベクタ-系(2)蛋白分泌機構(3)ペプチド機能発現(4)細胞及び蛋白分子の改変(5)遺伝子発現転写の分子機構(6)細胞内情報伝達の分子・遺伝子機序等についてそれぞれの立場から最近の知見が報告され、討論された。特に前半で注目すべきは動物細胞から高コピ-プラスミドを見い出したり、外来遺伝子発現が著しく高まる工夫、新しいcDNAクロ-ニング技術の開発,蛋白の生産、分泌、プロセシング、作用機作と構造の問題など今日的なテ-マに主眼がおかれた。また、キメラ遺伝子PCR法による特異抗体解析、生産、転写因子と特定のDNA配列の解析による遺伝子発現調節に新しい知見が討論された。 2.フランスCNRSとのバイオサイエンス/バイオテクノロジ-との国際協力・共同研究の協議:1989・11・20ー23、パリCNRS本部において、StuyckーTaillandier(Director)、Rieu(Research Director)、Berthilier(Dept.Science)、Aubujeault(アジア担当)、Volfin(Dept.Science)、Pardoの出席のもとで将来の共同研究・協力の方策について率直な意見交換を行ない協議した。双方ともに、今後長期的な展望のもとに広範な分野で共同研究ができるような体制作りが必要である点で意見の一致をみた。そのために、フランス側はPICS等の国際協力事業を柱に積極的に対応する用意のあることが示された。また、11月21日、22日にはストラスブ-ルのルイ・パスツ-ル大学学長Laustriat,CNRS植物分子生物学研究所,Weil、分子生物学研究所、Chamborneを、また、マルセイユのCNRS/INSERM免疫学研究所、Jordonを訪問、共同研究の方策と将来計画について討議した。 3.研究者派遣による共同研究:5人の研究者が米国の大学研究所で共同研究を行なった。石川恵子(千葉大学)は遺伝子組み換えを利用した植物品種改良、組織培養法、大量生産のプロセスの問題点を調べるために、ロサンゼルス大学、Salk研究所を訪問、意見を交換し、情報収集した。久保いづみ(創価大)はタンパクをデザインしたバイオチップの研究討議のためにBrookhavenのシンポジウムに参加し、MITでプロトン輸送、チャ-ジトランスファ-に使用する物質の遺伝子工学手法による利用につき共同研究を行なった。土屋英子(広島大)、吉田稔(東大)は酵母の酵母の複製と分裂に関する酵素群の分子生物学的研究を行うため、カリフォルニア大、DNAX研究所、スクリプス細胞生物研究所、およびハ-バ-ド大・ダナ・ハ-バ-研究所、コ-ルド・スプリングハ-バ-研究所を訪問、研究討議を行なった。西村泰治(九大)は免疫応答遺伝子支配に関する共同研究をハ-バ-ド大学で行ないHLA・DQ反応性T細胞に関する新たな知見を得た。
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