研究課題/領域番号 |
01044032
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野村 享 東京大学, 原子核研究所, 教授 (60087393)
野村 亨 東大, 原子核研究所, 教授
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研究分担者 |
RAVN Helga 欧州原子核研究センター, 研究員
久保野 茂 東京大学, 原子核研究所, 助手 (20126048)
松木 征史 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (50037941)
藤岡 学 東北大学, サイクロトロンセンター, 教授 (70016111)
福田 共和 東京大学, 原子核研究所, 助教授 (50116092)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1989年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | オンライン同位体分離器 / 電子サイクロン共鳴 / 表面電離 / イオン光学 / 質量分離 / ロボット制御 |
研究概要 |
大強度不安定核ビ-ムの生成法開発に関し、主にスイスのCERN(欧州原子核研究センタ-)及びカナダのTRIUMF(三大学中間子工場)の研究者と協同して研究を行い、以下に記すイオン源、イオン光学、放射線制御等につき新しい方法、手段の導入に成功するとともに、今後の発展の方向を明らかにした。 1.オンライン同位体分離器(ISOL)用イオン源の開発 (1)電子サイクロトロン共鳴(ECR)イオン源の有効性の実証 稀ガス元素に世界で初めてECRイオン源を導入し、その有効性を実証するとともに、今後高温輸送管の使用が他の元素に対し重要になることを明らかにした。 (2)表面電離型イオン源の開発 軽元素標的を用いる軽元素用表面電離型イオン源を試作し、インビ-ム試験に成功した。 2.高質量分解能ISOLのイオン光学の計算 ISOLのイオン光学の計算をコンピュ-タ-で実施し、3次の収差を除く実用的解を求めることに成功し、同重元素の質量分離さえも可能になることを示した。 3.ロボット技術の導入による遠隔制御 CERNのISOLに長年用いられてきたロボット制御の問題点を徹底的に吟味し、大強度用ISOLの制御には、耐放射線性の大きいパイラテラル機構をもつロボット制御が重要であることを明らかにした。 今後の計画としては、本研究所で明らかになった研究方向に沿ってプロトタイプの製作と試験を実施し、細部にわたる問題点を克服して実用化をはかりつつ、これらを具体的な物理学上の実験課題に適用していく。
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