研究課題/領域番号 |
01044072
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷川 利治 京都大学, 工学部, 教授 (40025911)
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研究分担者 |
滝根 哲哉 京都大学, 工学部, 助手 (00216821)
高橋 豊 京都大学, 工学部, 助教授 (00135526)
尾家 祐二 佐世保工業高等専門学校, 助教授 (50167293)
西尾 章治郎 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (50135539)
宮原 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029314)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | モデリング / 性能評価 / マルチメディア通信 / ロ-カルエリア・ネットワ-ク / デ-タベ-ス / トラヒック / ポ-リング / CSMA方式 / ト-クン方式 |
研究概要 |
情報伝送・処理システム、デ-タベ-スシステム等を含む情報通信システムに関し、待ち行列理論を主たる解析手法として、その処理能力等のシステム性能を予測・評価する技法の確立を目指して、京都大学を中心とした我国の研究グル-プとアメリカ・コロンビア大学を主とした研究グル-プが共同研究を行った。マルチメディア通信におけるトラヒック問題を体系的に研究することを最終目的にし、本年度は特にロ-カルエリア・ネットワ-ク、デ-タベ-スシステム、および衛星通信システムに対象を絞り解析を行った。具体的には以下に記述する成果を得た。 1.ト-クン方式LANの数学的モデルであるポ-リングモデルに関して、従来厳密には解析されていなかった単一バッファ非対称モデルを解析し、その性能評価を可能にした。 2.ト-クン方式LANが他のネットワ-クと相互接続された場合のモデル化を考察し、その性能評価を行った。 3.マルチメディアLANにおいて問題となる相関性のあるトラヒックに関する基礎的考察を特にト-クン方式について行った。 4.CSMA方式におけるパケット長の分布が送信遅延に及ぼす影響を解析的に解明した。併せてネットワ-ク相互接続に際して必要となる出力過程を解析し、出力時間間隔の変動係数に関する興味ある事実を定量的に示した。 5.分散型デ-タベ-ス・システムにおいて、論理的首尾一貫性を保ちながら並列処理度を高めるために必要な同時実行制御アルゴリズムで、特に多版方式に関して、それを用いたシステムを解析した。 6.分散型デ-タベ-ス・システムが広域通信ネットワ-クを介して使用されるときに、通信ネットワ-クにおける送信遅延のばらつきがシステム性能に与える影響を解析した。 7.オンボ-ド処理能力のある衛星通信システムのシステム性能を送信誤りを回復するための再送方式を考慮し、解析した。 8.バス型LANにおいて、即時的処理を要求するトラヒックと待時系トラヒックを多元的に接続して送信を許す効率の良い回線アクセス方式を提案し、その性能を解析的に評価した。
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