研究課題/領域番号 |
01044122
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
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研究分担者 |
MCGEER Pdtri Univ. B. C, 教授
KAZATCHKINE ミツシエル D. Hopital Broussais, 教授
MORGAN B.Pou Univ. Wales Coll. Med., 研究室長
HOLMEG Chris Univ. Bristol, 主任研究員
NUSSENZWEPG ビクター New York Univ. Med. Ctr., 教授
岡田 則子 福岡大学, 医学部, 助手 (20160682)
WILLIAM Cdmp (CAMPBELL Wil) 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00203422)
MCGEER Patrick L. University of British Columbia
KAZATCHKINE Michel D. Hospital Broussais
VICTOR Nussenzweig New York University Medical Center
HOLMES Christopher H. University of Bristol
WILLIAM Campbell Nagoya City University School of Medicine
DEVINE Dana. Canadian Red Cross Soci., Blood Transfusi, 研究室長
KAZATCHKINE ミツシエル Hopital Broussais, 研究部長
DIERICH Manf Inst. Hygine, 教授
SIMS Peter J Oklahoma Blood Inst., 研究部長
MORGAN B.Pau Univ. Wales Coll. Med., 研究室長
HOLMES Chris Uuiv. Bristol, 主任研究員
MULLERーEBERH ハンス Bernhard Nocht Inst., 研究所長
NUSSENZWEIG ビクター NeW York Univ. Med. Ctr., 教授
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1991年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | complement / HRF20 / DAF / 20kDa homologous restriction factor / CD59 / 補体 / homologous restriction factor / C8 binding protein / membrane / infection |
研究概要 |
胎児の発育過程におけるHRF20(20KDd homologus restriction factor)の発現動態についての解析を英国のC.H.Holmes博士らと共同で行い、胎児では、血管内皮や血球細胞に比べても、脳でHRF20の発現が強く起こっていることを発現した(Eur.J.Immunology,印刷中)。又腎疾患時における腎組織におけるHRF20の発現動態についての解析も行い、腎疾患においてDAF(decay accelerating factor)は糸球体での発現が増強するのに対してHRF20の変化はそれに比して少ないことがわかった(Clin.Exp.Imm.84:256,1991)。 一方、リンパ球の各サブセットにおけるDAF及びHRF20の発現を詳細に解析したところ、CD8陽性のTリンパ球にはDAFやHRF20の発現が極めて低いグル-プのあることを発見した(Eur.J.Immunol.21:1843,1991)。このDAF陰性のCD8陽性Tリンパ球はHLAーDRの発現が陽性になっており、Tリンパ球の活性化が起こるとDAFの発現が低下することを示唆すると考えられた。活性化されたTリンパ球が過度の作用を及ぼす前に生体が処理する仕組みとして働いている可能性もあると考えられた。このCD8陽性Tリンパ球でHRF20が低下しているリンパ球はAIDの病原ウイルスであるHIVに感染した患者では顕著に増加していることも、フランスのM.D.Kazatchkine教授らとの共同研究で明らかにした(AIDS,印刷中)。 アルツハイマ-疾患患者の脳病巣部には補体の沈着が起こっいてると報告されているが、我々はカナダのP.L.McGeer教授等との共同研究により、アルツハイマ-の脳病変部でHRF20(CD59)の発現増強が顕著に起こっていることを明らかにした(Brain Res.544:315,1991)。 英国のP.J.Lachmann教授,米国のM.E.Medof教授らとの共同実験では、CD59(HRF20)の化学構造を詳細に明らかにすることができた(J.Clin.Immunol.印刷中)。 我々は、HRF20を完全に欠損している発作性夜間血色素尿症(PNH)の患者を発現し、それが遺伝的なものであることを明らかにしていたが、この患者及び家族のHRF20遺伝子を解析し、遺伝子の塩基に欠落があるためであることを明らかにした(N.Engl.J.Med.投稿中)。又、HRF20のcDNAをCHO細胞(ハムスタ-由来)に導入し、遺伝子を発現させることができた。そのトランスフエクタントの補体に対する抵抗性を解析したところ、ヒト補体に対しては抵抗性であるが、マウスやウサギの補体に対する抵抗性は生せず、種特異性をもってヒト補体のみに抵抗性を表わすことから、ペプチド部分に種特異性に関わる部分があるこが示唆された(Eur.J.Immunol.印刷中)。
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