研究課題/領域番号 |
01044146
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
林 友直 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学系, 教授 (90013622)
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研究分担者 |
平林 久 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系, 助教授 (90012880)
上杉 邦憲 宇宙科学研究所, システム研究系, 助教授 (40013693)
広沢 春任 宇宙科学研究所, 衛星応用工学研究系, 教授 (50013644)
伊藤 富造 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (10013624)
松尾 弘毅 宇宙科学研究所, システム研究系, 教授 (70013688)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | 太陽地球系科学 / 超長基線電波干渉計 / 月ペネトレ-タ / 金星探査 / サンプルリタ-ン / 磁気圏尾部 / オ-ロラ粒子 / IACG |
研究概要 |
日本とヨ-ロッパの科学衛星・ロケットを用いる宇宙科学協力は、これまで、太陽地球系科学、惑星科学、高エネルギ-物理学及びそのミッションを遂行するための工学的側面を対象としてきた。今回の日欧宇宙科学者の協議では、IACG(宇宙科学関係機関連絡協議会)が行われる機会をとらえて、上記4つの分野での懸案の課題及び今後の協力の方向・テ-マが議論された。 1.太陽地球系科学ー日本の「あけぼの」が1989年2月に軌道に投入され、1990年代に展開されるヨ-ロッパを含む世界的磁気圏探査の協力につき、具体的テ-マが提出された。即ち、太陽と太陽風に関する研究、Satellite Situation Centerの活動方針、デ-タ交換におけるIACGの役割、ワ-クショップの開催などである。科学衛星によって取得した観測デ-タの相互利用については、3月のイタリアのフラスカティで会合を行い、今回の議論によってうけつがれた。こゝでは、NASA、インタ-コスモスも参画したネットワ-クについて、いかに日欧の効率的な交換が行われるべきか、が議論され、それぞれのミッションに応じた提案が成された。 2.ミッション解析、ミッション・プランニング 1990年代に大規模に展開される国際太陽地球系科学観測計画に登場する世界各国の衛星について、各国から詳しいデ-タが予め提供され、ミッション選択・遂行上の相互補完性が検討された。この点は今後も改訂が必要である。 3.スペ-スVLBIースペ-スVLBIにおいて認可されているミッションは、日本のMUSESーB、ソ連のラジオアストロンのみである。当面この二つの計画を地上から支援するための方策が、その学問上予想される成果とともに話し合われた。 4.惑星探査ー現時点では太陽地球系物理学ほど、多国間協力が行われているものはないが、日欧を含む世界中の計画が、認可・未認可を含めて出され、協力の可能性について検討された。 5.高エネルギ-物理学ーX線天文学を中心とする高エネルギ-の宇宙物理学では、日本がリ-ダ-シップを握る位置にある。今回の会議に先立ってイタリアのボロ-ニャで開催されたX線追究系についてのシンポジウムとつながる形で、今後の協力対応策が話し合われた。
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