研究課題/領域番号 |
01044167
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
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研究分担者 |
及川 昭文 国立教育研究所, 室長 (30091888)
東原 義訓 筑波大学, 電子・情報工学系, 助手 (90143172)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | 数学教育 / コンピュ-タ / 幾何学 / CAI |
研究概要 |
筑波大学とグルノ-ブル大学との協定内容は、幾何学的な問題解決過程における、児童・生徒の推論過程に見られる日・仏の文化的異同を調べることであった。当初は、教科書、カリキュラム、ペ-パ-テストを中心にした研究計画であった。しかし、学習指導にコンピュ-タを導入することにより、新たな研究の局面が開かれる可能性がでてきた。今回の調査研究では、その可能性について、フランスの実態を調査し、コンピュ-タ・システム、プログラム、今後の方針などについて、グルノ-ブル大学の研究者と研究打合せを行なった。 具体的成果は次の通りである。 (1)コンピュ-タを導入しているパリ市内の小・中学校で行なわれている数学教育の実態を調査した。 (2)グルノ-ブル大学で開発された幾何学を学習するコンピュ-タプログラム“CabriーGeometry"の詳細を調査した。 (3)“CabriーGeometry"を利用しての研究方法についての討議を行なった。 (4)“CabriーGeometry"の日本語版の開発にともなう問題点、可能性について検討した。 (5)筑波大学で開発されたCAIシステムの紹介を行い、グルノ-ブル大学が行なう教育用プログラム開発への協力を確認した。 (6)“CabriーGeometry"を日本の中学生を対象に実際に試行するため、必要なソフトを入手した。 今後、筑波大学とグルノ-ブル大学が数学教育におけるコンピュ-タ利用に関して、協力して研究を進めるために必要な情報交換ができ、これからの研究を推進していくための期待以上の基礎を築くことができたことが、本研究の成果である。
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