研究課題/領域番号 |
01050005
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研究種目 |
核融合特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
能登 宏七 岩手大学, 工学部, 教授 (40005898)
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研究分担者 |
渡辺 和雄 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (30143027)
太刀川 恭治 東海大学, 工学部, 教授 (40197372)
片桐 一宗 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (90029893)
長村 光造 京都大学, 工学部, 教授 (50026209)
池田 圭介 東北大学, 工学部, 教授 (40005921)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
1989年度: 17,500千円 (直接経費: 17,500千円)
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キーワード | 核融合 / 先進高磁界伝導材料 / 実用超伝導線材・導体 / 低交流損失線材 / 線材・導体評価 / ストレス効果 / 照射効果 |
研究概要 |
核融合特別研究第4班(超伝導マグネット)では、これ迄の9年間にわたり、核融合用超伝導マグネットの開発に必要な研究として、種々の超伝導線材の開発とその基礎研究、磁束のピン止め機構と電磁現象、及び超伝導マグネット技術の研究を進めて来た。超伝導材料・線材班は初期の頃は線材開発に必要な材料物性の研究から始め、中期に於てはTi添加によるブロンズ法線材の特性向上に成功し、また種々の共通試料に関する研究で、測定方法と線材製造プロセスの標準化を行い、後期は低ACロス導体を含む先進超伝導線材の開発と高磁界特性、耐歪特性、中性子照射効果の評価に力点を置いて来た。本計画研究班は、これ迄の9年間の材料・線材開発の研究を踏まえ、(1)実用化に最も近い先進超伝導材料を集中的にとりあげて、1年間で実用化が可能である事の実証をする、(2)実用並びに近実用線材の特性の向上をはかる、(3)低ACロス導体を開発する、(4)種々の線材・導体の超伝導特性、耐歪特性、照射効果を評価する、事を目的として研究を進めて来た。 以下に主たる成果のみを述べる。 [1]最近発見されたCCE法Nb_3Al線材で、第3元素を添加する事により、第1熱処理の温度を下げ、その時間を長くして、大量生産により適した条件とした。 [2]ジェリーロール法Nb_3(Al、Ge)線材をEB照射によって作製し、高T_cで且つ高磁界での高J_c特性を得た。 [3]CaOるつぼ溶解で得たCuNb鋳塊を伸線する事により、高強度、高伝導率の複合材を得た。 [4]最近ようやくシェブレル相線材で、20T以上の高磁界で10^4A/cm^2以上のJ_c特性が得られる様になった。 [5]核融合炉に実用するためには、超伝導線材の中性子照射効果を評価する事は必須である。
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