研究課題/領域番号 |
01050025
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研究種目 |
核融合特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高島 良正 九州大学, 理学部, 教授 (10037161)
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研究分担者 |
一政 満子 茨城大学, 理学部, 助教授 (60007557)
滝澤 行雄 秋田大学, 医学部, 教授 (60018306)
宇佐美 四郎 富山大学, 工学部, 教授 (70109106)
橋本 哲夫 新潟大学, 理学部, 教授 (50027439)
百島 則幸 九州大学, 理学部, 助手 (80128107)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
1989年度: 23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
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キーワード | 環境トリチウム / トリチウム測定 / トリチウム動態 / トリチウムの酸化 / 食品中トリチウム / 生体中トリチウム / 大気中トリチウム / トリチウムの変動要因 |
研究概要 |
昨年度までの6年間に亘るトリチウムの環境動態に関する計画研究により天然水(海水、河川水、雨水等)中のトリチウムの測定法とバックグラウンドレベルの評価はほぼ完了することができた。そしてその間に動植物体におけるトリチウムの測定と挙動についての研究が芽生えてきた。ヒトを含む動植物体中のトリチウムの測定法と体内動態を知ることは、公衆の放射線被曝評価を行うため必須のことである。 そこでこれまで行ってきた天然水や大気中トリチウム濃度の変動要因の追跡に加えて、動植物体中のトリチウム測定法の改良、環境→食品→人体へのトリチウムの移行、土壌や動植物体によるトリチウムの酸化等に関する研究を行い、環境トリチウムの研究を総合的に行った。 生体中の低レベルトリチウムを測定する場合、いろいろな問題があり方法論的に確立されていないが、通常の加熱燃焼法と大型の酸素プラズマ燃焼法について比較検討し、それらの長所、短所を明らかにし、前処理法に格段の進歩がみられた。 気体状のトリチウム(HT)の環境中での水への酸化の問題については複数の研究室で、実験室内のモデル実験を行い、無機物、紫外線、土壌、植物による酸化物の研究が行われ、次第にその全 が明らかになってきた。 食品中のトリチウム濃度に関しては、生鮮食料品、米、輸入食品について測定され、ヒトの内部被曝評価のための基礎データが得られた。 植物(とくに松葉)の自由水トリチウムと有機結合型トリチウムの比が1以上になる原因、機構についてはいろいろ実験的に検討されたが、自然環境条件を実験室内で再現することが難しく、結論は得られていない。更に研究する必要がある。
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