研究課題/領域番号 |
01060003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
村上 和雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70110517)
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研究分担者 |
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (60199172)
中山 和久 筑波大学, 生物科学系, 講師 (40192679)
坂部 知平 高エネルギー物理学研究所放射光施設, 教授 (30022601)
宮崎 均 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (40183636)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
208,000千円 (直接経費: 208,000千円)
1992年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1991年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
1990年度: 65,000千円 (直接経費: 65,000千円)
1989年度: 78,000千円 (直接経費: 78,000千円)
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キーワード | レニン / プロレニン / アンジオテンシノーゲン / X線結晶解析 / 発生工学 / プロセッシング / トランスジェニック・マウス / 高血圧 / 高血圧マウス / 遺伝子工学 / プロテイン・エンジニアリング / 組織特異的発現 |
研究概要 |
(1)レニンのX線結晶解析 マウス顎下腺レニンに関するX線結晶解析が2.5Åレベルで完成し、その三次元構造が明らかになった。天然型、糖鎖欠失型、阻害剤との複合型、各々の組換え型ヒト・レニンのX線結晶解析も2.5Å-3.0Åレベルで完成した。 (2)プロセッシング酵素 a)哺乳動物のKex2様プロセッシング酵素の一種であるfurinを動物培養細胞で発現させた。この細胞の培養上清から組換え型furinを完全精製することにより、その分子的、酵素学的性質を解明した。b)新たなKex2様プロセシング酵素PC4のcDNAをマウス精巣のライブラリーよりクローニングし、そのmRNAが減数分裂直後の精子形成細胞にのみ特異的に発現することを示した。c)Kex2様プロセシング酵素furinとPC3の基質特異性について詳しく解析した。 (3)トランスジェニックマウス ヒト・レニン遺伝子を有するトランスジェニックマウス(TgM)とヒト・アンジオテンシノーゲン遺伝子を有するTgMを交配することにより、ヒト・アレニン系を有し、高血圧を呈するTgMを創作することに成功した。この上昇した血圧は、ヒト・レニンの特異的な阻害剤の薬剤の添加により、正常レベルまで低下し、薬剤の投与停止後、元の上昇した血圧に戻った。 (4)組換え型ヒト・アンジオテンシノーゲンの調製とその性質 遺伝子工学的手法により、純粋な組換え型ヒト・アンジオテンシノーゲンを得た。この標品は、天然型と生化学的性質が同じであることを確認した。以前に調製した組換え型ヒト・レニンとの反応について調べた結果、ヒト・アンジオテンシノーゲンに反応の種特異性には、アンジオテンシノーゲンの構造が重要であることが明らかになった。
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