研究課題/領域番号 |
01102005
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上田 誠也 東京大学, 地震研究所, 教授 (60011459)
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研究分担者 |
森 俊雄 気象庁松代地震観測所, 所長
長尾 年恭 金沢大学, 理学部, 助手 (20183890)
山野 誠 東京大学, 地震研究所, 助手 (60191368)
藤沢 英幸 東京大学, 地震研究所, 助手 (50012927)
行武 毅 東京大学, 地震研究所, 教授 (90012898)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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キーワード | 地電位差連続観測 / VAN法 / 地震予知 / 地下電気伝導度 / 釧路沖地震 / 伊東東法沖群発地震 / 伊豆東方沖群発地震 |
研究概要 |
前年度に引続き弟子屈、浦河、鷹巣、岩泉、大船渡、会津、阿武隈、佐渡、木更津、大島、徳島、中村、鹿屋、那覇1地点で地電位差連続観測を実行した。その上、前年度の研究により最も有望と思われた弟子屈を含む地域での重点的調査を局地的、広域的見地から実施した。局地的には、弟子屈チャンネル2(弟子屈-虹別測線)に出現し釧路沖の地震活動と関連するらしい地電位差異常変化の性質を検討する為に、虹別中学校の校庭にN-S、E-W各方向に複数短基線観測網を設置し、6月-10月の期間同時観測を行った。その結果、問題の異常変化は短基線観測網にも同時に出現することが分かり、少なくともNTT電極やNTT回線からのノイズではないことが確められた。又、近傍の地質調査、電棚の漏電テスト等も実施したがノイズ源を同定することはできなかったので、これらの異常変化の少なくとも一部が前兆シグナルである可能性は高い。広域的には、地下電気伝導度分布調査のため、7月-11月の期間、青森県(地電位差観測11地点、地磁気観測5点)においても行われた。これらの結果は現在解析中であるが、本邦の地下電気伝導度分布の研究について抜本的貢献が期待される。 一方、7月には伊豆東方沖に群発地震活動がおき、伊東沖の海底噴火をもたらしたが、伊豆大島NTT長基線観測網では著しい前兆的地電位差異常変化が記録された。このような変化は、1987年以降すでに2回起こった群発活動の前にも観測されており、今後伊豆東方沖群発地震の予知に役立つ可能性が認められる。
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