研究課題/領域番号 |
01300001
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青田 昌秋 北海道大学, 低温科学研究所・附属流氷研究施設, 教授 (40001664)
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研究分担者 |
関根 松夫 東京工業大学, 総理工, 助教授 (50016680)
林 尚吾 (林 正吾) 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (20016968)
小野 延雄 国立極地研究所, 教授 (40001648)
白澤 邦男 北海道大学低温科学研究所附属流氷研究施設, 助手 (50196622)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 海氷 / 熱輸送機構 / オホーツク海 / 気候変動予測 / 流氷勢力 / 海洋生物環境 / 海洋生産力 / 氷野の空気力学的粗度 / オホ-ツク海 / 空気力学的粗度 / 氷海 / 結氷域大気ー海洋相互作用 / 氷縁海 / 氷海凹凸度 / クロロフィルーa / ウインド・ストレス / 気候変動 / 氷海域における熱輸送機構 / 氷海における運動量輸送 / 氷海の潜熱、顕熱輸送 / 氷海のウインド・ストレス / 氷海に及ぼす風の力 |
研究概要 |
海氷の生成、融解は大気・海洋間の熱の輸送機構を変化させ、氷域の移動、拡大縮小は気候形成に関わっていく。当研究の目的は、氷海での観測に基づいて、結氷域の大気・海洋間の熱交換を支配するパラメータ(熱、運動量の輸送係数等)を定め、かつ、海氷勢力と沿岸気候の関係を明かにすることにある。このため北極圏アラスカ沿岸、ハドソン湾の発達した海氷域と典型的氷縁海オホーツク海で以下の研究を実施した。 1.海氷生成による大気・海洋間の熱、運動量の輸送機構の変化、氷下乱流境界層の物理過程の研究。 オホーツク海沿岸の薄氷域、ハドソン湾、アラスカ沿岸での発達した氷域での観測によって、氷海の種々の物理過程パラメータを決定した。これは気候変動予測研究に不可欠なデータである。 2.オホーツク海北海道沿岸の結氷開始時の予測の研究。 オホーツク海北海道沿岸の結氷初日および氷厚を気象条件から推定した。実測との比較の結果、その実用性が確かめられた。 地球温暖化による流氷勢力の変動予測の研究。 23年間の北大流氷レーダおよび明治25年から100年続けられている目視観測に基づいて、沿岸域の流氷勢力と気温との関係を調べ、気温変化による流氷勢力の変動を予測した。これは地球温暖化に対し、結氷海域の海況および海洋生物環境、海洋生産力が如何なる影響を受けるかを予測する上で重要なものである。 4.レーダーによる氷野の形状決定。Xバンドレーダー信号の解析によって、氷野の凹凸度を決定した。これはレーダーによって氷野の空気力学的粗度が検知し、流氷の漂流速度を予測することの可能性を明かにした。
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