研究課題/領域番号 |
01301008
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
百橋 明穂 神戸大学, 文学部, 助教授 (30090377)
|
研究分担者 |
中部 義隆 大和文華館, 学芸員
石川 知彦 大阪市立美術館, 学芸員
速水 豊 姫路市立美術館, 学芸員
神原 正明 佐賀大学, 教育学部, 助教授 (60177780)
池上 忠治 神戸大学, 文学部, 教授 (70030509)
石崎 勝基 三重県立美術館, 学芸員
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | 図像 / イコノロジ- / 垂述 / 木版 / 墨絵 / シュ-ルレアリスム / 図像の組合せ / 解釈の変容 / 垂迹 / 図像(イコノグラフィ-) / 仏教説話画 / 意味・解釈 / 垂述美術 / 浮世絵 / 風俗画 / 琳派 |
研究概要 |
2年間の各三グル-プの調査研究活動を通じて、種々右新知見や成果が上げられた。数多くの作品の調査に各地の美術館・博物館や法寺を参かった第一のグル-プ、古代・中世仏教美術のグル-プは数多く判例を収集し、その整理に追われた。その中から、特に重要美術の図像と〓大陸から伝承した仏教美術の図像との連関を注視し、研究報告書にユニ-クな論文を二つ書くことができた。一つは従来余り知られていなかった東京国立博物館の〓尊見会図を中心に、そこを手がかりとして、多くの仏教美術の図像が、コンビネ-ションされて、各図像が従来からもっていた図像的意味を失うことなく、新たな見合図像を形成し、それも特味右活作意図と制〓された時の事情が、新らしい意味の変容を要求していたことを解明した。正に大陸伝来の図像の規範をこえ、日本人のしかも特別な状况下において、制作肴の意にかなうように組み合わせ、又詳しい意味を付よしたものへと解釈の変容が行われたことを証明した。まさに外来図像の日本化を示す作品であり、中世鎌倉時代はそのような〓渡的時代であった。しかもこのような傾向は平安特代末期よりすでに種々右譜作別や支配に集われていることも合せて解明した。そして他の一一つの倫文は、それをうけて、従来より日本の〓〓や日本の偉人達が〓〓化〓〓・〓〓図像が宝着・変容するプロセスを数多くの作品調査より実証した。又近世や近代のグル-プでは、新しい外来美術ことに欧米の美術との相関関係の解明に努力が傾けられた。日本美術と近代フランス美術との関係は有名なものではあるが、その実態を一つ一つの事例に合せて証明した。又その逆に欧米の近代美術が日本美術の図像形成にいかなるインパクトを与えたかについては、従来知られる所が少なかった。しかし、今回の本研究においてはじめてその一部の手がかりが明らかにされた。新知見や新発見があり、これまでの研究に大いに寄与する。
|