研究課題/領域番号 |
01301019
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中 久郎 京都大学, 文学部, 教授 (80025030)
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研究分担者 |
鈴木 洋昭 岐阜女子大学, 教養部, 助教授 (90148198)
田中 滋 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (60155132)
八木 秀夫 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (00025074)
青木 康容 同志社大学, 文学部, 教授 (40104616)
村井 研治 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (80031524)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 政治経歴 / 外交政策 / 派閥 / 世襲 / 総選挙 / 選挙制度 / 企業献金 / 貿易摩擦 |
研究概要 |
本研究課題については、研究会『パワ-・エリ-ト研究会』を主体とする共同研究組織のもとに成果を積んできた。平成元年度はかなりの頻度で定期的に研究会を持ち毎回研究報告を行いながら、議会政治、特に選挙制度に関する内外の文献の解読に努力を重ねてきた。その際特に外交政策形成過程について、1920年代の貿易摩擦(綿製品をめぐるイギリス等との貿易摩擦に焦点を当てて)の構造と現代の農産物自由化問題とを、比較研究してきた。この課題については主に田中滋が担当し、国会議員の戦前から戦後そして現在に至る過程での外交政策への関与の実態について幾つかの知見が明きらかとなった。例えばナショナリズムの高揚と呼応して議員の外交への圧力(間接的な外交政策決定過程への関与)が具体的な事実を通じて確められた。また、元年度は、農林水産省と外務省のOBを選んでインタビュ-を行い、国会議員の政策決定過程への関与につき詳細な知見が得られた。 平成2年度は引続き原資料収集を行なう一方、統計的分析の基礎資料として、国会議員の外交に関する、特に国会の外務委員会や各政党の外交関連の部会所属に関するデ-タ、及び綿製品生産地域を地盤とする国会議員のデ-タを収集分析してきた。同時に衆議院議員の経歴属性に関して、1980年総選挙以降のデ-タおよび1917、1924、1932年総選挙のデ-タを、既存デ-タ(1948〜1979年)に追加し、その統計的な分析成果を1990年8月27〜30日にハワイ州立大学において開催された『日本国際開設百周年記念会議』に発表した。 また研究会としての本議題に関する研究成果をまとめるべく目下原稿を作成中である。各自の分担課題は、「国際連盟脱退期の国会」(中)、「戦間期日本社会における政治」(青木)、「貿易摩擦と国会議員」(田中)、「貿易省設立計画と破綻」(原田)、「明治・大正期の移民問題と議員」(小川)等である。
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