研究課題/領域番号 |
01301022
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
越井 郁朗 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50039963)
|
研究分担者 |
松本 通晴 同志社大学, 文学部, 教授 (90066142)
塩原 勉 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40107016)
金屋 平三 大阪市立大学, 文学部, 教授 (50039054)
遠藤 惣一 関西学院大学, 社会学部, 教授 (20079627)
間場 寿一 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60030037)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
|
キーワード | 地域活性化 / 地域づくり / 一村一品運動 / 地方文化 |
研究概要 |
1、地域活性化の動向とその社会的文化的影響並びに住民の対応について、昨年度の福島県と山形県に引き続いて、今年度は高知県と大分県を対象に現地調査を実施した。 2、高知県では、四万十川流域の市町村を重点的に調査した。瀬戸大橋の開通と高速道路の建設によって変化しつつあるが、南国の恵まれた自然と歴史的文化的遺産を観光資源として積極的に活用する国民休暇県構想が、全県的に推進されている。山林が8割を越え、過疎化・高令化が進行しているが、嶺北地域では広域的な町村間の協力によって、高令者はじめ住民に活動と交流と生き甲斐の場を提供するプラチナ愛ランド構想による長寿型地域社会の実現を目指している。西南部の四万十川流域地域では、「日本最後の清流」の保全と活用、川に育まれた独自の歴史的文化的遺産や産物などの地域資源を生かしたリバ-ふるさと振興が計られている。ユニ-クなトンボ自然公園や博物館が住民の自発的自律的協力によって建設され、運営されている。 3、大分県では、一村一品の大山町、観光イベントの湯布院町、町並み保存の日田市という個性的な地域を重点的に調査した。大分県は山地によって地域が細分化され、江戸期の小藩分立によって、地域毎の多様性と個性、自律性が醸成されたが、その伝統が積極的に生かされて、地域毎の自主的・自発的創意工夫に基づく一村一品運動の発祥の地で、先進地となっている。さらに、地方にしかないものを作ろうという発想のユニ-クさと熱心さが、1.5次産業という付加価値をもつ事業を生んでいる。グロ-バルに考え、ロ-カルに行動する人づくりに力が注がれ、豊の国づくり塾の出身者が各地域でリ-ダ-として活躍している。 4、自然・産業・歴史・文化などその地域独自の資源を自主的自律的内発的努力によって活用する人々の協力と活動が、活性化を推進している。
|