研究分担者 |
佐藤 有 北海道教育大学, 教育学部, 助教授
浅沼 茂 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (30184146)
山田 兼尚 国立教育研究所, 評価則定研究室, 室長 (40000070)
石坂 和夫 国立教育研究所, 教育課程研究所, 室長 (20099906)
高浦 勝義 国立教育研究所, 教育方法研究室, 室長 (40110093)
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研究概要 |
本研究では,主に第一年度にデ-タの収集にあたり,第2年度にデ-タを分析し,報告書にまとめた。研究成果は次のようである。 1.茨城県の全小学校を対象として,教師アンケ-トを行った。小学校では各学年主任に対して,学習指導,学級経営,生活指導の則面での適正な学習集団規模についてたずねた。栃木県の全中学校を対象として,教師アンケ-トを行った。中学校では各教科主任に対して,小学校と同じ内容についてたずねた。小学校では,21人から25人あるいは26人から30人の間の学級を適正規模と教える教師が多く,中学校でも,ほぼ同じ傾向にあるが,教科による違いもみられた。 2.小学校4年,5年,6年の40人,30人,20人学級,それぞれ約200人を対象として算数の一つ一つの単元を選び,テストとアンケ-トを行った。テストの結果は,学年による多少の違いがあるものの,全体としては30人学級が20人,40人学級に比ベて,やや学習効果を上げているといえる。アンケ-トの結果については,学習集団の規模の違いが反映しているとは言えない。 3.中学校2年の40人,30人,20人学級,それぞれ約200人を対象として創造性テストを行い,集計を行った。テストの結果は20人学級が30人,40人学級に比べて高いことがわかった。 4.世界の28カ国,約200人の教師に対して,彼らが教えている学級について規模をたずねた。ヨ-ロッパ系諸国では学習集団は20人前後であるのに対して,アジア諸国では40人前後であることがわかった。
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