研究課題/領域番号 |
01301045
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
安田 元久 学習院大学, 名誉教授 (80080381)
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研究分担者 |
菊池 紳一 前田育徳会尊経閣文庫, 主幹
岡田 清一 東北福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (90112606)
大三輪 龍彦 鶴見大学, 文学部, 教授 (70103512)
鈴木 英雄 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (50086675)
新田 英治 学習院大学, 文学部, 教授 (00013251)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 吾妻鏡 / 鎌倉幕府 / 守護 / 地頭 / 惣領制 / 荘園・公領制 / 執権 / 悪党 / 『吾妻鏡』 / 鎌倉時代 / 武家社会 / 総合的研究 / 『吾妻鏡』全文入力 / 件名索引 / 関連文献入力 / 写本調査 / 研究会 / 文献学的解明 / 写本 / 吉川本 |
研究概要 |
鎌倉時代の武家社会を考察する際の基本文献『吾妻鏡』について、総合的な研究を目指した当組織は、当初の目的にそって3年間につぎのような研究活動を展開した。 (1).『吾妻鏡』の写本調査は、吉川本・東北大学狩野文庫本を対象におこなわれたが、さらに、研究分担者による前田育徳会尊経閣文庫本と内閣文庫本の校合作業も進められ、その成果も報告書に掲載された。 (2).中世考古学の成果を積極的に取り入れるため、当組織は各地の発堀担当者(鎌倉・平泉等)から当該遺跡の発堀成果を報告してもらうとともに、遺跡の見学をおこなった。その成果は、幕府の移転問題に関するレポ-トとして報告書に掲載された。 (3).当組織は、その具体的作業の大部分を『吾妻鏡』件名索引の作成に重点をおいた。パ-ソナルコンピュ-タ-を購入して『吾妻鏡』のテキスト全文入力作業を完成させるとともに、件名索引用のソフトを開発した。現在入力した『吾妻鏡』全文の校正と索引作成のための加工作業を継続し、まもなく終了する予定である。この作業によって、『吾妻鏡』の文字検索は容易となり、他の同時代の史料とも連結させることによって、当該期の歴史用語の理解(変遷)はさらに進捗するものと考えられる。 (4).(3)に関連して『吾妻鏡』等で使用される歴史用語に関する研究も進められ、「関東御分国」・「猶子」・「城郭」・「鎌倉中」などの成果が報告書に掲載された。 (5).『吾妻鏡』関連文献の収集は、現在も継続して進められているが、(3)に費やされた補助金の割合が高く、関連文献用ソフトの開発はおこなうことができなかった。今後は、個人的立場で進められることになる。
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