研究分担者 |
中谷 功治 大阪大学, 文学部, 助手 (30217749)
藤本 和貴夫 大阪大学, 言語文化部, 教授 (70029734)
堀井 敏夫 大阪大学, 教養部, 教授 (90025049)
江川 温 大阪大学, 文学部, 助教授 (80127191)
川北 稔 大阪大学, 文学部, 教授 (70107118)
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研究概要 |
本年度も,昨年度に引き続いて西洋史上に現われた様々な形態の世界国家=「帝国」における広義の統治システムと帝国内部・周辺諸民族の対応との相互作用について,具体的な事例を通して考察を深化させるために,以下の研究会を開催し,そこでの報告・討論を中心に,問題点の提示・整理・検討を行なった。 (1)「20世紀初頭・バルトのドイツ義勇軍について」(報告者・山田義顕):現在のバルト問題にも関連する,第一次対戦後におけるバルト,特にラトビアの独立問題について。(2)「ウェ-ルズにおける宗教改革とウェ-ルズ語」(報告者・指昭博):ウェ-ルズ語の聖書のこの地でのナショナリズムへの影響について。(3)「スラヴ人ト-マスの反乱とビザンツ帝国」(報告者・中谷功治):多民族国家ビザンツにおける被支配民族の動向を反乱を通しての検討。(4)「ドイツ帝国の成立期における民衆と自由」(報告者・南直人):支配者の側からの帝国の枠組みの登場と,これに対する民衆の自由の木に象徴される自由観。(5)「フランス革命と彫像の時代」(報告者・阿河雄二郎):(6)「ロ-マ帝国の衰退と変容(再論)」(報告者・合阪學):ロ-マからフランクへの「帝国の遷移」の当時の文学作品等での受け止めについて。(7)「ノ-ス・カロライナ植民地におけるレギュレ-タ-運動」(報告者・和田光弘):アメリカ植民地時代における内乱を、セクショナリズムと移民問題との関連で検討。 以上の発表の成果は,『研究成果報告書』に掲載されるほか,なお検討を要するものについては後日別の形態にて発表を予定している。
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