研究課題/領域番号 |
01301051
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
麻生 優 千葉大学, 文学部, 教授 (80151067)
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研究分担者 |
岡本 東三 千葉大学, 文学部, 助教授 (00000498)
織笠 昭 東海大学, 文学部, 講師
田中 英司 埼玉県立博物館, 学芸員
萩原 博文 平戸市教育委員会, 主事
白石 浩之 神奈川県立埋蔵文化財センター, 主査
早川 泉 東京都, 文化課, 学芸員
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 神子柴・長久保文化 / 大形尖頭器 / 円ノミ形石斧 / 石刃技法 / 細石器文化 / 西海技法 / 湧別技法 / 土器の起源 / 神子柴・長者久保文化 / 池ノ原遺跡 / 丸ノミ形石器 / 縄文土器起源 / 大形石槍 |
研究概要 |
日本旧石器時代から縄文時代への推移に関する問題は、石器時代研究における命題ともいえるテーマの一つである。日本旧石器時代から縄文時代への移行については、細石器文化を媒体とする考え方、もう一つは神子柴・長者久保文化を媒体とする考え方の二者がある。我々は、長年長崎県・泉福寺洞穴の調査を通じて細石器文化からの移行期の実態を究明してきたが、今回は神子柴・長者久保文化に焦点をあて、その推移の構造を解明することとした。神子柴・長者久保文化の究明にあたって、次の四つの課題を設定し研究を進めた。 1.神子柴・長者久保文化の諸遺跡の層位的検討 2.神子柴・長者久保文化の諸遺跡の分布論的検討 3.神子柴・長者久保文化の石器群の型式論・組成論的検討 4.神子柴・長者久保文化と細石器文化の比較検討 こうした方針に従い、初年度は北海道・東北・関東・中部・九州の神子柴・長者久保文化の諸遺跡の実地調査ならびに出土遺物の調査を行なった。また、集成図・地名表・文献目録等の基礎的な作業を進めた。発掘調査は岐阜県・池の原遺跡で実施(1989年10月)し、旧石器時代終末期(細石器文化)の様相の一端を究明した。本年度(最終年度)は初年度の成果に基づき、集成作業を完成するとともに、まとめの作業として神子柴・長者久保文化に関する諸問題の検討会を実施した(11回の月例会)。また、発掘調査としては千葉県・山口遺跡の発掘を実施(1991年2月)し、旧石器時代の層位学的所見を得た。
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