研究課題/領域番号 |
01301072
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大畑 篤四郎 早稲田大学, 法学部, 教授 (80063410)
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研究分担者 |
中村 義 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014739)
黄 昭堂 昭和大学, 教養部, 教授 (50150644)
池井 優 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (50051363)
後藤 乾一 早稲田大学, 社会科学研究所, 教授 (90063750)
河原 宏 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063387)
波多野 澄雄 筑波大学, 社会科学系, 助教授 (00208521)
藤井 昇三 電気通信大学, 教授 (70017341)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | アジア主義 / 国権論 / ナショナリズム / 近代化 / 孫化 / 太平洋戦争 / アジア諸国の独立 / 日韓関係 / 大陸経営論 / 南進論 / 民間アジア主義者 / 植民地 / 日本軍政 / 軍部 / 享亥革命 / 革夷秩序 / 北進・南進論 / 孫文 / 鎖国 / 台湾統治 / 国権主義 |
研究概要 |
日本は伝統的に中国(および朝鮮)の文化的影響のもとにあったが、やがて西欧諸国と接触するようになると、それとの対應のもとで独自のアジア認識がもたわるようになる。そして明治維新以後になると、近代国家の建設および実際の東アジアにおける政治的諸国関係から、西欧諸国を志向した近代化を推進しようとした。そうした志向のもとで周辺のアジア地域に対しては、その近代化や独立を支配するとともに、彼等に対して強力な指導権を発輝しようとし、さらには自国の勢力のもとにおくことによって西欧諸国に対抗しようとする植民地化政策をとった。一方のアジア諸国(民族)においては、近代化を推進しつつアジアにおける大国として発展した日本に期待し、その力をかりながら民族独立や革命の課題を隊行しようとするとともに、また日本の植民地支配や帝国主義政策を排撃しなければならないので、一層屈折した対日観が民成された。この研究ではそうした屈折した相互の民族間認識、およびその間のズレについて、民間の間の言論や政治活動折中心として(但し政策の展開についてこの研究をも含めながら)分折を深めた。また未発展の史科の発掘にもつとめたので、将来その分折をも含めながら、さらに研究を深めるようにしたい。また全体として戦前の研究を中心としているが、一部戦後期についての研究をも含んでいるもので、将来はその面の研究の保化をはすり、一層総係的、全体的なアジア認識の行ない、その成果を公刊するようにしたい。
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