研究課題/領域番号 |
01301076
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済統計学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉澤 正 筑波大学, 社会工学系, 教授 (50010781)
|
研究分担者 |
田中 豊 岡山大学, 教養部, 教授 (20127567)
志村 健一 琉球大学, 法文学部, 助教授 (20126650)
岩坪 秀一 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | デ-タ解析 / 多重配列 / 特異値分解 / マルチウェイデ-タ |
研究概要 |
複雑な相互関連性をもったデ-タから情報を取り出す統計手法としては多変量解析手法があるが、それは多数の個体にたいし複数の特性(変数)を同時に測定した2重配列形式のデ-タを解析の対象とするものが主流である。最近は、種々の分野で、2重配列をさらに多数個集積した一層高度の相互関連性をもったデ-タの解析が必要になっている。そこで、本研究は、経営科学、品質管理、医学、社会心理学、分子生物学、工学、教育などの広い分野の研究者が結集して互いの情報を交換し、従来の多変量解析手法では扱えない多重配列構造をもつデ-タを収集してそれぞれに適した解析方法を検討し、新しい解析法を確立すると共に、解析に不可欠なソフトウェアを開発することを目的とする。 以上の目的に沿って、3年間に4回の公開研究集会と10回の研究打合せ会を開催し、延べ200人の参加者を得て研究を推進することができた。 その成果は各年度の報告書に記載してあるが、次のような成果が特筆される。(1)種々の分野での多重配列デ-タの所在やその解析目的も明らかした。(2)種々の解析方法の比較研究が行われ、多重配列デ-タとソフトウェアの蓄積を進めることができた。(3)多変量デ-タあるいは一対比較デ-タが多層に重ねられた多重配列デ-タについての層別分析によるデ-タの吟味と層間に共通のパラメ-タをもつモデルの探索についての方法が明確になった。(4)階層的主成分分析の提案があり、その意義が明らかにされた。(5)数量化III類の多元デ-タへの拡張と種々の応用が行われた。(6)多重配列デ-タのランクなど数学的概念が検討された。(7)多重配列デ-タの特異値分解のための反復計算の収束性が吟味された。
|