研究課題/領域番号 |
01301081
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 駒沢大学 |
研究代表者 |
小林 英夫 駒沢大学, 経済学部, 教授 (80052546)
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研究分担者 |
古厩 忠夫 新潟大学, 人文学部, 教授 (30018642)
高村 直助 東京大学, 文学部, 教授 (40017801)
大豆生田 稔 東洋大学, 文学部, 教授 (20175251)
浅井 良夫 成城大学, 経済学部, 教授 (40101620)
中村 政則 一橋大学, 経済学部, 教授 (30017529)
疋田 康行 立教大学, 経済学部, 助教授 (70147924)
三谷 孝 一橋大学, 社会学部, 教授 (40126371)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 軍配組合 / 軍票 / 通貨工作 / 戦時経済 / 物資動員 / 汪精衛政権 / 支那事変軍票 / 華興商業銀行 / 中央儲備銀行 / 支那派遣軍 / インフレ / 統制(経済) |
研究概要 |
本年度は、最終年度に該当するため、これまでやり残した作業の完成とすでに着手ずみの作業のまとめ力を注いだ。まず、前者のやり残し作業の完成について。これまで、軍配組合各部局のうち紙部、綿業部、殻肥部に関しては資科整理、コピ-取り、資科読み込み作業はかなり進行していたが、毛糸毛織、工業薬品、人絹、染料、砂糖の各部に関する整理コピ-作業は十分ではなかった。そこで、1991年7月より9月にかけてアルバイト学生の援助を受けて整理、コピ-作業を集中的に実施し、10月以降この整理作業に着手し、10月からこれと並行して研究成果報告書の執筆準備にとりかかった。他方、紙部、綿業部、殻肥部に関しては、取り残したコピ-の複写作業をおこなうと同時に、総務関連資料は箱詰めとし、箱に目録をつけ、箱の中が透けて見える状況で一橋大学中央図書館に保管し関覧可能な状況にした。また、軍配組合と関連する雑誌類については、他で見ることができない貴重本が多いため、すベて整理し、目録を作成して一橋大学図書館に保管を依頼し関覧に供する準備を完成した。こうして、1991年11月初旬駒沢大学において研究会をもち、コピ-類をすべて分類、整理し、研究成果報告書の準備資料として執筆分担者に送付した。そして、11月以降1月末まで資料の読み込み、成果報告書の執筆にあて、1月末に各執筆者よりの原稿送付を受け、事務局が取りまとめて報告書を3月に完成させた。入手資料にもとずく分析の結果、日中戦争から平洋戦争期にかけて、軍配組合の機能と役割に一定の変化が生じていることが判明した。すなわち、日中戦争期、華中軍の価値維持に重要な役割を演じた軍配組合は、太平洋戦争を契機に日本国内への華中資輸出組合へ転換していくことと思うのである。
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