研究課題/領域番号 |
01301088
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島崎 敏一 東京大学, 工学部, 助教授 (50162665)
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研究分担者 |
赤松 隆 (株)野村統合研究所, 研究員
宮木 康幸 足利工業大学, 土木工学科, 助教授 (90174135)
松本 嘉司 東京理科大学, 理工学部, 教授 (20010663)
佐野 可寸志 東京大学, 工学部, 助手 (00215881)
家田 仁 東京大学, 工学部, 助教授 (90168089)
桑原 雅夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50183322)
宮本 和明 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90150284)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 交通需要予測 / ネットワ-ク / 確率的均衡 / 神経回路網 / リンクコスト / 確率的均衡原理(SUE) / 交通ネットワ-ク / ニュ-ラルネット / 需要予測 |
研究概要 |
地域・都市の計画において、交通需要予測は欠かすことができない。しかし従来用いられてきた四段階推定法は一貫した構成論理を持たず、各段階のモデルが別々に作られている。本研究では、交通需要予測法の統合と需要予測モデルの精度向上を目的とし、確率的均衡概念に基く交通ネットワ-ク統合モデルと、その実用化の障害の解消法とを提案した。ランダム効用理論に基く利用者の確率的な行動モデルから決まる需要条件と、交通ネットワ-クの構造とリンクの性能により決まる供給条件との均衡問題としてOD交通量・リンク交通量等を予測することにより需要予測システムが整合的になり、土地利用モデルとの結合、需要予測と整合的な計画案評価等が容易に行える。交通利用の行動モデルとしてNested Logitモデルを採用してネットワ-ク統合モデルを定式化し、均衡解の存在と一意性を示した。均衡交通流の計算方法として。本モデルと等価な最適化問題を厳密かつ効率的に解くアルゴリズムを開発した。まず「エントロピ-関数の分解原理」を提示し、これを利用して経路変数を含む問題をリンク変数とOD変数のみで表現された等価な問題へ変換できることを示し、その効率的な解法として凸結合法に基くアルゴリズムと双対理論に基くアルゴリズムと神経回路網モデルを利用した解法を提案し、これらの有効性を、理論的検討と計算機シミュレ-ションにより確認した。 本モデルは、利用者の行動経路を表すネットワ-クにより、広範な交通需要分析へ適用できる。その際のリンクコストは、利用者の知覚費用を表現したものとなるので、その仮想的リンクコストをモデルと整合的に推定する方法が必要である。そこで、リンクコスト関数を用いず観測リンク交通量のみを入力デ-タとして均衡リンクコストを推定する方法を提案した。
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