研究課題/領域番号 |
01301090
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
永田 惠十郎 (永田 恵十郎) 名古屋大学, 農学部, 教授 (10144693)
|
研究分担者 |
後藤 光蔵 武蔵大学, 経済学部, 教授 (30013030)
大泉 一貫 東北大学, 農学部, 助教授 (00091661)
八木 宏典 東京大学, 農学部, 助教授 (00183666)
臼井 晋 北海道大学, 農学部, 教授 (80018093)
井上 完二 東京農工大学, 農学部, 教授 (70014909)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 水田農業再編 / 水田農業担い手像 / 水田土地利用 / 環境・土地問題 / 農産物価格政策 / アメリカ稲作 / 東南アジア稲作 / 農業保護理念 / 水田農業の地域分析 / 地域農業の組織化 / 営農集団の構造分析 / 地帯構成論 / 水田土地利用方式 / 水田の公益的機能 / 土地改良投資問題 / 海外稲作の動向 |
研究概要 |
本研究が問題とする水田農業の総合的再編の方向は、地域の自然風土条件によって多様であり、またそうあるべきである。したがって、本研究では全国各地域を対象とした調査研究の成果を土台として、実証・理論の両方法により総合的再編の方向と形態等を分析究明している。 その理論的方法は、(1)『現代稲作と地域農業』や『空っ風農業の構造』等で提起した方法論の継承発展と90年代での有効性検証、(2)「夏は熱帯冬は亜熱帯」(マックス・フェスカ)という日本固有の自然条件(自然的個性)及び畑・山とも結びついた水田農業の伝統(歴史的個性)とそれらを現代化する担い手像(構造的個性)の解明、(3)米の貿易問題、農業の環境問題等をめぐる国際動向から現今の水田農業を逆照射し、21世紀を展望する水田農業像の提示、(4)その場合、農業技術研究の動向にも深く留意する等の4点に集約される。したがって、水田農業の総合的再編という概念には、以上の(1)〜(4)をふまえて新理論を構築するという意図が含意されている。そのような理論フレ-ムのもとで詳細な分析は、つぎの諸点を主軸として展開されている。(1)水田農業の地域分析(北海道、東北、関東・東山、東海、北陸、近畿、中国、九州及びそれらの小括)、(2)水田土地利用の総合的再編の方向と諸形態、(3)水田農業構造総合的再編の担い手問題、(4)水田農業の環境・土地問題(ヨ-ロッパの農業動向分析を含む)、(5)水田農業総合的再編の農産物価格政策と流通問題、(6)経済の国際化と水田農業(カリフォルニア、東南アジア稲作の分析と米貿易問題を含む)、(7)21世紀に向けての農業保護の新理念。いま焦眉の問題となっている米自由化の帰趨如何によっては、地域農業、地域経済が深い打撃を受けるだけでなく、国土と環境保全のうえでも看過できない影響が与えられる。本研究はこれらの問題も強く意識して行っている。
|