研究課題/領域番号 |
01301097
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越田 豊 大阪大学, 教養部, 教授 (10029647)
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研究分担者 |
岡田 稔 大阪府立科学教育センター, 室長 (00132944)
新津 恒良 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056529)
宇津木 和夫 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30075212)
藍 尚禮 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90015537)
小泉 貞明 秋田大学, 教育学部, 教授 (90003912)
浅島 誠 Yokohama City Univ. Fac. of Lib. Arts and Sci., Prof. of Biology (00090564)
梅埜 國夫 National Institute of Education, Biology Chief (00132689)
吉田 治 千葉大学, 教養部, 教授 (50009354)
佐藤 七郎 奈良教育大学, 教授 (80011485)
松香 光夫 玉川大学, 農学部・生物, 教授 (30074339)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 高校生物教育 / 科学教育 / 教育用語 / 生物学用語 / 学術用語(生物学) |
研究概要 |
1.平成元年度においては諭議の末、高校の生物教育に必要・十分な生物学用語を1500プラス200語とすることに合意し、現行課程の理科Iと生物、旧課程の生物Iと生物IIの各教科書よりリストアップした生物学用語表から各班員がそれぞれ独自の判断に基づいておのおの1500語を採択し、それらを集計・整理した。その結果、10名の班員中全員が採択した用語は対象用語約6000語中わずかに49語、10名中9名が採択した用語は122語で、採択者の専門や経歴などによって採択された用語が極めて種々であることが如実に示された。 2.平成2年度においてはこれを受けて1500語案を作成することとし、10名中4名以上が採択した1712語のうちから小・中学校の理科教科書において既習語381語を除いて別表とし、採択者が3名以下であっても種々の理由によって採択するべきとの結論に達した用語を追加した。その結果、高校生物において新習の生物学用語1388語を選定した。 3.当初は1500プラス200語の200語は現在進行中の指導要領の改訂に対応して採択することを目指したが、上記の1500語選定の経過よりその選定基準の設定の困難が明らかとなった。そこで上記の小・中学校での既習語(381語)と新習語(1388語)だけを用いて高校生物の教科書または副読本の一部と見なせる例文を作成することを試みることとした。その試作中にそれらの用語以外の生物学用語が必要となった際、それらをリストアップしてプラス200語とすることとした。 4.上記例文の試作は発生・生理・行動・遺伝・形態などの各分野について行われた。その結果、我々の提示した用語表は現在、生物学用語の氾濫のなかで行われ、用語の暗記に終始して生徒を「生物」嫌いにさせているという教育現場の声への対応をはかるという所期の目的に副うに足るものであり、今後の教育現場の検討を期待することとした。
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