研究課題/領域番号 |
01302014
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石亀 希男 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (40006143)
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研究分担者 |
小林 迪助 (小林 廸助) 新潟大学, 理学部, 助教授 (20018881)
石井 忠男 岡山大学, 工学部, 講師 (90033240)
大鉢 忠 同志社大学, 工学部, 教授 (40066270)
星埜 禎男 東京大学, 名誉教授 (40013453)
松原 武生 岡山理科大学, 理学部, 教授 (60025202)
池沢 幹彦 東北大学, 科研, 教授 (10004334)
上田 顕 京都大学, 工学部, 教授 (20025852)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 超イオン導電体 / 固体電解質 / イオン伝導 / 格子振動 / 電子・イオン混合伝導 / 格子力学 / 光散乱 / 構造解析 |
研究概要 |
本研究は、物理学、化学、材料工学等の学術分野でそれぞれ進められている、超イオン導電現象に関する研究を基礎物性の立場から見直し、問題点の整理し、総合的討論することにより、超イオン導電現象を支配しているメカニズムを解明することを目的として、平成元年、2年、3年年度の3か年にわたって計画されたものである。このための研究会を平成元年度は那須国民休暇村、2年度は乗鞍高原国民休暇村、そして3年度は東北大学川渡セミナ-ハウスにおいて開催し、「超イオン導電体の構造と動的性質」に関する研究発表(発表講演数:元年度;23件、2年度;25件、3年度;25件)と討論を行った。元年度は(1)物質の構造と超イオン導電性との関係、(2)超イオン導電機構と各種物性との関係を、2年度は(1)構造と超イオン導電性の関係、(2)超イオン導電機構と各種物性との関係を、そして、3年度は(1)構造とイオン伝導性、(2)超イオン導電体の各種物性とイオン伝導機構の研究を、中心に発表、討論された。これらの研究会を通して、「1.光学的方法でミクロな構造を議論する。」「2.超イオン導電体を不規則系として捕らえる。」「3.イオンのコア-電子の効果を理論計算に取り入れる。」「4.化学量論的立場や非平衡系での物質構築の立場で新しい物質を開発する。」等、従来からの研究手段に加えて新しい方法が取入れ、基礎物性のかなりの部分が明らかにされた。これら研究成果を元に問題点を整理し、検討を加えた結果、基礎物性に関する研究を充実するためには、1.諸物性が十分研究された結晶での研究することや、2.よく制御された試料(例えば、清浄表面や界面を持つ超イオン伝導性薄膜や超格子)を開発し、それを用いたイオン運動の現象を研究することが必要であり、更に、超イオン導電機構を解明するためには、超イオン導電体を構成しているイオンのコア-電子の物性も併せて研究する必要性があるとの結論に達した。
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