研究課題/領域番号 |
01302044
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
浜田 政則 東海大学, 海洋学部, 教授 (30164916)
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研究分担者 |
野田 茂 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
東畑 郁生 東京大学, 工学部, 助教授 (20155500)
北原 道弘 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60135522)
若松 加寿江 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員 (10132789)
安田 進 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90192385)
小管 晋 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60056158)
福江 正治 東海大学, 海洋学部, 助教授 (40119699)
星谷 勝 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30061518)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1989年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | ウォ-タ-フロント / ライフライン / 液状化 / 側方流動 / 液状化対策 / 地中壁 / 埋設管 / 基礎杭 / 地震動の増幅 / 海底地盤 / すべり / 津波 / 埋立地 / 海底地すべり / 親水護岸 |
研究概要 |
液状化による地盤の側方流動の事例分析の結果、次の知見が得られた。 (1)液状化による地盤の側方流動は、砂丘あるいは自然堤放などの微高地より砂丘間低地および旧河道などの低地に向って生じている。しかしながら、地盤の側方流動量と地表面勾配の間には明確な相関性は認められない。これは側方流動が液状化地盤の流体的挙動によって生じていることを示唆しているものである。液状化地盤が流体であれば流体表面の傾きは流動量に直接影響を与えず、流動速度のみに影響を与えることになる。このことは側方流動の対策を考える上で極めて有用な情報を提供していると考えられる。 (2)地盤は側方流動量は液状化層の厚さと密接な相関性を有する。しかし、液状化層の勾配、液状化層の深さなどその他の要因との相関性は認められない。 ウォ-タ-フロントの地盤と構造物の液状化対策方法の関する事例調査および模型振動実験を行い、以下の知見を得た。 (3)地中壁を液状化地盤中に構築することにより、地盤の側方流動を防止することが可能であるが、この場合の地中壁は必ずしも剛性の高いものである必要はなく、ビニ-ルシ-トあるいはジオテキスタイルシ-トのような剛性の低い膜壁でも側方流動を十分に防止することが可能である。(4)側方流動地盤が基礎杭および埋設管路等の地中構造物に及ぼす外力は、液体の抗力であり、流動速度にほぼ比例する。また、液状化した地盤は粘性流体的な挙動を示す。このことは側方動の解析方法を開発する上で有用な知見と情報を提供していると考えられる。
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