研究課題/領域番号 |
01303003
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天然物有機化学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宇田 尚 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (40006292)
|
研究分担者 |
野老山 喬 大阪市立大学, 理学部, 教授 (90046938)
山田 静之 名古屋大学, 理学部, 教授 (90022540)
柿澤 寛 (柿沢 寛) 筑波大学, 化学系, 教授 (50015492)
平間 正博 東北大学, 理学部, 教授 (30165203)
白濱 晴久 (白浜 晴久) 北海道大学, 理学部, 教授 (00000802)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 生体作用物質 / テルペノイド / アルカロイド / イリドイド / ステロイド / ペプチド / 全合成 / 構造決定 |
研究概要 |
1.生体作用物質の単離・構造と生体内生成: 軟サンゴ、海綿およびソボヤギなどの海洋動物類から、細胞毒性、抗菌性、致死作用性、抗炎症性など種々の生理作用を示すテルペノイド、アルカロイド、およびセコステロイド誘導体を、ベッコウバチ毒液中の神経抑制作用をもつペプチドを、ドクササコやサルノコシカケ科きのこ中の生理活性アミノ酸や抗腫瘍性ラノスタノイド類、および放線菌より抗菌性物質を単離し、それらの構造を決定ないし推定し得た。また、マサキ成熟果実よりテルペン誘導体を、および稲モミガラ中の生長調節物質を単離し、構造決定を行いつつある。さらに、ロ-レンジオ-ルの海藻由来の2種の酵素による含エ-テル環化合物への閉環過程、およびテルペン生合成におけるゲラニル二リン酸のマグネシウムイオンとの配位や位置選択的水素脱離を明らかにした。(村井、白濱、柿澤、加藤、奥村、上村、中山、菅、越智、森、担当)。 2.生体作用物質の合成法、合成と作用機作: 抗腫瘍性や抗菌性など種々の生理活性を有するテルペノイドやイリドイド合成のため、新しい合成反応、合成ブロック、鍵反応の立体選択性および変換反応などの開発研究を行い、約10種のテルペノイドと約6種のイリドイドの全合成を達成した。また、キノコ発光体ランプテロフラビン、抗生物質バンコマイシンの活性部位のペプチド、グラム陽性菌成分の糖脂質部およびフグ毒テトロドトキシン合成の重要中間体などの合成も行った。さらに、アルカロイド活性種によるヌクレオシド類の化学修飾や発癌性ピロリチジンアルカロイドのアルキル化の特性、およびネオカルチノスタチンのモデル化合物としての共役インエンクムレンを合成し、その活性化機構と芳香族化様式を明らかにした。(平間、吉越、宇田、露木、高橋、山村、山田、磯部、楠本、野老山、磯江、児玉、担当)。
|