研究課題/領域番号 |
01303007
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大城 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (70028984)
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研究分担者 |
木村 栄一 広島大学, 医学部, 教授 (30034010)
生越 久靖 京都大学, 工学部, 教授 (90026188)
大野 惇吉 (大野 淳吉) 京都大学, 化学研究所, 教授 (70027077)
井上 祥平 東京大学, 工学部, 教授 (20010762)
青山 安宏 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00038093)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 酵素モデル / 補酵素モデル / 分子認識 / 細胞認識 / 金属錯体 |
研究概要 |
本総合研究においては、酵素機能の化学的展開に関する研究をつぎのような観点から総合的に推進した。【1】酵素、補酵素機能の解明とその応用、【2】分子認識と選択的取り込み場の設計、【3】生体金属の機能と応用、【4】生体過程の調節物質の機能と応用。その結果、平成元年度と平成2年度の2年間において以下に示したような成果が得られた。1.酸化還元酵素のモデルとして主に補酵素PQQやフラビンモデルを取り上げ、それらの機能解明およびそれらを用いた高効率的触媒反応を見いだした。2.グリセロ-ル脱水素酵素の反応系において基質の反応性と立体化学の間の興味深い関係を明らかにした。3.亜鉛酵素モデルとしてイミダゾ-ル基を有する機能性界面活性剤を合成し、エステル加水分解に対して大きな解媒効果を発揮することを見いだした。4.機能性合成二分子膜を用いた効率的な変換反応を確立した。5.ミクロ溶媒和による非選択的基質取り込み場を構築した。6.脂質二分子膜上での分子認識と選択的取り込み場の設計を行なった。7.新規なポルフイリン配位子の合成に成功した。8.ルテニウムポルフイリン錯体を用いた高効率酸素転移触媒反応を明らかにした。9.環状ポリアミン金属錯体を用いて生体金属の機能を解明した。10.モリブデンコファクタ-モデルとしてのモリブデン錯体の合成と機能解明に成功した。11.モリブデンおよびタングステンに配位した窒素分子の反応性を明らかにした。12.二核銅および鉄タンパク構造および機能類以錯体の合成に成功した。 さらに平成3年2月5日、研究報告会を開催し、研究者相互の研究成果に関する情報交換を行なうと共に、今後の研究展望について熱のこもった議論を交わした。
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