研究課題/領域番号 |
01303011
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
細野 明義 信州大学, 農学部, 教授 (20021074)
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研究分担者 |
大谷 元 信州大学, 農学部, 教授 (30109201)
片岡 啓 岡山大学, 農学部, 教授 (90032987)
山中 良忠 東京農業大学, 農学部, 教授 (80078112)
渡辺 乾二 岐阜大学, 農学部, 教授 (70023447)
伊藤 敞敏 (伊藤 敝敏) 東北大学, 農学部, 教授 (80005610)
古川 徳 東京農業大学, 農学部, 講師 (10078149)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 微生物生産多糖 / 抗変異原性 / 抗腫瘍性 / アジュバンド効果 / 発酵乳 / ス-パ-オキシドジスムタ-ゼ / 乳酸菌 / 微生物生産多糖類 / ケフィ-ル / ダディヒ / アジェバンド効果 / マイドジェル活性 |
研究概要 |
2年間にわたる表記の研究を通じ、下記の研究成果が得られた。 1.多糖生産菌の改良 各種発酵乳からスクリ-ニングされた多糖生産菌をニトロソグアニジン処理を行って変異株を造成し、元株に比べて高い抗腫瘍性活性を有する菌体多糖を生産する株を得た。しかし、形質の安定性に満足出来る株は得られなかった。 2.生産多糖のアジュバンド効果 ダデイヒ、ケフィアから分離したLeuconostoc paramesenteroides,Streptococcus lactis subsp.diacetylactisに微弱ながらアジュバンド効果を有することを鶏卵黄抗体量の測定から判明した。また、Mycobacterium tuberculosis 菌体に強い効果のあることを認めた。 3.乳酸菌のス-パ-オキシドジスムタ-ゼ(SOD)活性 各種乳酸菌についてSODの生産性を調べた。とりわけ、St.salivarius subsp.thermophilusのSODがもっとも強い活性を示すことを明らかにし、また。部分精製SODの諸性質も明らかにした。 4.伝統発酵乳から分離した菌株の菌体多糖の抗変異原性と抗腫瘍性 アジアおよび東ヨ-ロッパ各地原産の5種類の発酵乳から構成菌を分離同定した。分離菌のうち、Leu.dextranicum やLeu.paramesenteroidesの細胞壁構成成分であるペプチドグリカンがTrp‐P1やTrp‐P2に対し、強い抗変異原性のあることが認められ、その機構は吸着作用によるものであることが明らかとなった。一方、Lactobacillus jugrutiやLb.helveticusに高い抗腫瘍性が認められた。これらの菌体からの調製した菌体構成多糖はLEWIS肺癌細胞やSarcoma180などに対し、抑制効果のあることが認められた。また、供試多糖の構成糖についても化学的分析を行った。
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