研究分担者 |
安岡 則武 姫路工業大学, 理学部, 教授 (40029054)
大澤 映二 (大沢 映二) 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40001763)
大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
芦田 玉一 名古屋大学, 工学部, 教授 (10029936)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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研究概要 |
芦田,安岡,甲斐,竹中博士はタンパク質のX線構造解析の手法を数千程度の分子量を有する分子に適用し,低分解能フ-リエ図の改良法を確立し,シンクロトロン放射光を用いた多波長異常分散法の有効性,分子置換法プログラム"MERLOT"の有効性を示した。藤井博士はオリゴヌクレオチドのX線解析における"MERLOT"の有効性と,構造精密化における分子動力学計算プログラム"XPLOR"の有用性を示した。石田博士はペプチド溶液のプロトンNMRデ-タに連鎖帰属法でプロトンの帰属,ROESY法でプロトン間の距離情報を求め,"DGEOM"で求めた数十個の初期構造を"MMFF"で精密化しNMRと矛盾しない立体構造を得,この構造は結晶構造解析のための初期構造に利用出来ることを示した。奥山博士はαーアミノイソ酪酸を含む一連のペプチドの分子構造を決定し結晶中でのヘリックスの型を決定する因子について検討した。畑博士はペプチド工学の手法を巧みに応用して耐熱性エントロキシンの生理活性メカニズムを構造面から検討した。岩崎博士はdisorder構造の解析には"SHELXS76"の最小自乗精密化中,分子の部分束縛条件の導入,占有率の精密化が有効であることを示した。大場博士は構造に乱れがある化合物の立体構造の把握に分子力場計算の有効性を示した。大橋博士は結晶相ラセミ反応途中の任意の状態の構造の解析に成功した。板井博士は全く新規な骨格構造をコンピュ-タに自動構築させる方法論を考案,"LEGEND"を開発した。大澤博士は結晶計算用分子力学プログラムの作成と規則性を持たない分子集合体である液体,溶液についての計算方法を検討した。伊藤,大場博士は露草色素コンメリニンの結晶構造解析を試み,種々の知見を得た。樋口博士,藤原はシンクロデキストリン包接化合物の構造決定を,高木博士は熱測定を行い包接現像の解明をした。藤原は低分子用X線解析プログラム群を中分子用に書換え・開発しシステム化中である。
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