研究課題/領域番号 |
01304004
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
植田 勝巳 奈良女子大学, 理学部, 教授 (00031641)
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研究分担者 |
鈴木 孝仁 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60144135)
堀 輝三 筑波大学, 生物科学系, 教授 (90057563)
田中 健治 名古屋大学, 医学部, 教授 (70013315)
村上 悟 東京大学, 教養部, 教授 (70012367)
黒岩 常祥 東京大学, 理学部, 教授 (50033353)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1990年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1989年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | オルガネラ / 細胞環 / 微細構造 / 植物細胞 |
研究概要 |
平成元年度、2年度で得られた成果は以下の通りである。1.葉緑体。スサビノリでは光化学系I,IIの活性がチラコイドに検出されたがピレノイドには検出されなかった。ミカズキモの葉緑体分裂にはアクチン織維が関与していることが示唆された。ユ-グレナやクラミドモナスでは葉緑体のストロマに分散しているRuBisCOだけではなくピレノイド構造に局在するRuBisCOが炭酸固定に関与している可能性が強く示唆された。2.細胞核。カンジタ酵母で高頻度で集落形態の変異する株が分離され、高次倍数体出現頻度と温度感受性との相関性が実証された。3.ミトコンドリア。セネデスムスではミトコンドリアは切断が予想される部位に常に高電子密度の物質が観察させ、この作質が切断にかかわる可能性が示唆された。4.オルガネラ核。高等植物のミトコンドリア核観察のためテクノビット包埋ーDAPI法を開発し、これによるIN VIVOで組織細胞内に置けるミトコンドリア核の挙動を追跡し、ミトコンドリアの増殖機構を解明した。真正粘菌でミトスンドリアとその核が融合する株ではmtDNAに高頻度の組換が起こり、この組換やミトコンドリア核融合はミトコンドリアプラスミドにより支配されていることがわかった。クラミドモナスでは葉緑体核の分散状態は光合成活性と直接関達しないことがわかった。5.鞭毛。ヒトエグサでは受精20秒以内に4本の鞭毛基部(bbc)は互いに接近し十字形配列が変化することがわかった。4ー6時間後にはこのパタ-ンはくずれるが、こ時各組のbbs構成は配偶視由来のものを1本ずつ交換している可能性が示唆された。6.フィラゾ-ム。分裂酵母のプロトプラストからの細胞壁形成過程や飢餓条件やサイトカラシンAで処理下でのフィラゾ-ムや小胞の細胞内分布を調べた結果、アクチンはフィラゾ-ム由来であり細胞壁形成や分泌小胞形成その分布などに重要な役割を果たしていることが示された。
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